受注生産

 何事もなければ、実妹が今年の11月に結婚する予定です。何事もなければ。
 なので、年始に実家に帰った際にもそのことが話題になるわけです。特に、披露宴で流す音楽については前から、なぜか私が選曲を頼まれていて、しかもそれが「ドラゴンボールZヒット曲集」の中から選曲せいとか要求されているのでどうしたものかと(;´∀`)
 いや、これがね、けっこう侮れないんですよドラゴンボールZヒット曲集。どこら辺でいつ「ヒット」したのかが果てしなく謎ではあるんですが(笑)、隠れた名曲があったりします。特に「ドラゴンボールZ ヒット曲集2-奇蹟ZENKAIパワー!!」は影山ヒロノブさん独壇場という感じで、テンション上がります。『未来地図』とか『地球から』とか『1♡光年』とか知ってる人いませんか!!!
 とりあえず、「入場曲は『CHA-LA HEAD-CHA-LA』ってことでOK?」と訊いたら、「それはどうだろう」という返答だったので、いち新婦の姉として心からほっとしました。
 
 ところで、私は6年ほど前に結婚してるんですが、大変痛いことにというかなんというか、披露宴で自作曲『Sailing~紺青の大地~』を歌いました。ええ、新婦、やらかしましたよ。本当だったらダンナの幼なじみにして音楽博士である時間蠅氏の生ピアノ伴奏で歌うはずだったんですけどね…まあ話し出せば長くなりますからここでは割愛しますけど。ねー時間蠅くん、私今でも待ってるわ(笑)
 歌っただけでなく、その時間蠅氏が編曲したカラオケをご歓談中のBGMに流したりと、けっこうやりたい放題やりました。
 だってー、彼の編曲の賜物で、ああいう場所でも普通に流せるクオリティだったんだものー。それに自分で言うのもなんだけど、わりと爽やかなメロディだと思うのよねえ。
 
 妹も件の曲を知っているので、私に言ってきたんです。
 「ねー、お姉ちゃんの曲で、なんかSailing以外で結婚式に合う曲って無いの?」
 ………………痛いとこつくよね、あんた(;´∀`)
 なにせ私の曲は、多少の例外はあれど、おおむね「長い・湿っぽい・理屈っぽい」の三重苦背負ってます。ええ、今更改善する気ありませんとも。
 別に狙ってジメジメした曲作ってるわけじゃないんですけど、出来上がるようにしか作れない私の曲は、気づけば大抵自問自答系のくどい歌に仕上がってしまいます。これ性格だよねえw
 うーん、歌無しでカラオケのみ歓談中BGMに流すのでOKなら、先日ブログに途中経過を公開した『金の雫が街に降る』あたりはサラリとして聴きやすいかも?
 でも「どんな歌なの?」って妹に訊かれたので、「夕暮れの甘い風 街を駆ける一陣のオレンジ~」って歌詞を読み上げたら、「あー、オレンジはダメだねえ。ジャイアンツだもん」だそうで、あえなく却下されました(妹は熱狂的なヤクルトファンです)。
 
 
 と、実家でその話題が出た時にはもう既に寝てたダンナに、後日そのことを話すと、
「それは、みなと(仮)に何か曲作ってくれって意味じゃないの?」
と言うのです。
 えー、うちの家族(の、特に女性陣)はそんな言外の意味を込めて発言なんかしないよー。と私は高くくってるんですけど、ねえホントのトコどうなのあゆみぃ?
 もしダンナの読みが正しかったとしても、私にそんな高等テクができるわけ無いんですけどね。受注生産、難しいんだぜー。そんなことできたらとっくにプロ目指してますって。あっはっは!(高らかに笑)
 
 ふむー、そっか。
 言われてみれば私、そういう意味で個人的な曲を作ったことってないなあ。
 どの曲も、作ってる本人にしてみればものすごく自分が投影されてるんだけども、聞き手が誰でも登場人物になれるように言葉を選んでます。私、自己顕示欲の塊なので、「明確に特定の誰かにのみ宛てた歌詞」というものを書くのは、どうもなんというか……勿体無い?という感情を拭えず(;^_^A
 植村花菜さんの『トイレの神様』とか、いいんですけどねえ。ああいう個人的なものを綴った歌、聴くのは好きだけど、自分で書いたことってないような気がする。
 歌の登場人物や、起こる出来事をできるだけ一般化して、歌に汎用性を持たせるというか。それをすることによって切り捨てられてしまう何か、も確実に存在すると思うんだけど、モッタイナイオバケが耳元で「一般化しろー、一般化しろー」と囁いてるような気がしてしまって、どうしても対象を限定した歌が書けずに来ました。
 (あとね、ああいう歌詞って、加減がホントに難しいと思うのよ。一歩間違えると単なる日記になっちゃうのだ)
 
 ダンナはなにやら、『毟』というタイトルをやけに推してます。
 むしる、です。何をって、眉毛を……(笑)
 わ、私じゃないよ、言ったの私じゃないよ! 怒るなら私でなくダンナを怒ってくれい(妹へ私信)
 なんでも、眉毛を毟るのが癖だった子供の頃から、現在に至るまでの大小さまざまなエピソードを盛りこんで、最初は大爆笑、最後でホロリと泣かせるさだまさし風の歌を作れよ、というのです。そんな簡単に言ってくれるなや(汗)
 でも、「妹のためにそういう歌を作ってギターで弾き語りすると言うんなら、アコギを買ってやってもいい」とダンナが言うので、私の心はグラリとゆらめきました。
 できるかなあ。無理じゃないかなあ。ユーモアセンスの無さには絶対の自信があります。でもアコギ…(やる気の注入方法が間違ってる)
 
 もし万が一出来たら、そしてそれが個人情報漏洩罪に当たらなければ(笑)、ここでも発表したいと思いますw

コメント

  1. あゆみぃ より:

    実妹のあゆみぃですが…

    仕事中に読んで、笑いをこらえるのに苦労しました。

    てゆーかね、おねーちゃんの考え通り、曲作ってくれ、何て思ってないから。
    彼氏にSailing流すって言ったら、怪訝な顔をしてたよ。(笑)
    聴けばOKしてくれると思うけどね。

    SailingのCDはあるっけ?
    あるならそれと、ドラゴンボールZ ヒット曲集2も持ってるなら貸してほしいんだけど。

    『毟』……
    おにいちゃんひどいね。(笑)
    普通の3○歳の女の子なら、きっと枕をぬらしているよ。

    まぁ、弾き語りはダメですが、曲作れたらとりあえず聴いてあげるよ。
    がんばってね!