目指した気持ちが金メダル

 バンクーバー五輪、絶賛応援中です。
 14日から、バレンタインだというのに、ダンナに軽く睨まれながら熱心に観戦しておりますw

 日本選手の最初のメダル候補と言われてた、女子モーグルの上村愛子選手、惜しかったですね…!><
 12年前のオリンピック初出場で7位。その後、出るたびに6位、5位と着実に順位を上げて、今回はいよいよ、彼女がモーグルと出会った場所であるバンクーバーでの五輪。メダルを一番欲しかったのは自分自身だったでしょう。
 インタビューで泣きながら「なんでこんなに一段一段なんだろう」と言っていたのを見て、うっかりもらい泣きしました・゚・(つД`)・゚・ 「全力で滑れて満足」といい、でもやっぱり「ちょっと悔しいですけどね」と付け足していた彼女。
 一段一段上に進んでいくのは、本当にすばらしいことだと思うんだ! だって一度も欠かさず代表に選ばれて、そこで確実に前回よりもいい成績を残すなんて、簡単にできることじゃない。でも、支えてくれた人々の気持ちを思えばこそ、その人たちのためにメダルが欲しかったんだろうなあ。スポーツ見てるといつも思うけど、「誰かのため」っていう、私たちがちょろっと口にするとものすごく薄っぺらく聞こえちゃうような台詞が、真剣に戦ってる人にとってはこの上もない真実なんだなあ。自分だけのためなら、きっとあそこまでやらないんでしょう。人のためだから、がんばれる。
 「初めて、金じゃなくてもいいから最後までここに座っていたい(暫定1~3位選手が座る席)と思った」とも言ってましたね。
 上村選手のブログでまた涙。真剣に金を目指した人の言葉は響きます。
 http://blog.excite.co.jp/aikouemura/10772280/

 オリンピックでフィギュア・ペアを滑るために、国籍をロシアに移した川口悠子選手。「私の国籍はスケーター」っていう言葉、すごいなあ! 滑ることに対する、ものすごく純粋で強い意志の表れですよね。
 観客席では、日の丸とロシアの国旗が両方揺れていて嬉しい気分になりました(*´ω`*) ロシア行ったことあるから、こういう時になんとなく応援してしまう。タダッチ家、行ったことある国が着々と増えております。だから見てると、「日本がんばれ! でも相手もがんばれ! どっちもがんばれ!」てな感じにw 悩ましくもシアワセであります。今回は応援すべき2ヶ国がペアだから迷うことなく応援。
 結果はこちらも4位で惜しかったけど、ナンバーワンを目指した日々は、それ自体がメダル級だと思います。お疲れさまでした!

 そしてそして、スピードスケート500メートル男子、日本人選手が2人メダル取りましたね!
 長島圭一郎選手が銀、加藤条治選手が銅。ずいぶん悔しそうではあったけど(特に加藤選手の方)、上村選手の件と重ねて考えると、やっぱり人って、手が届くものよりもほんのちょっとだけ高い位置にあるものを欲しがるんだな、と思うのであります。
 もうちょっと、あとちょっと、上に行けたなら。一瞬の栄光のためにすべてを捧げる日々。「マゾじゃないか」とダンナが言ってますけど(笑)んー確かに、マゾじゃないとアスリートなんかやってらんないよね、という気も(;^_^A そしてそんな果てしなく単調な日々が、たった一度の試合によって、無情なほど明け透けに順位をつけられる。
 15日の読売新聞一面記事が、「五輪までの4年間の過ごし方の、何と難しいことだろうか。」と締められていたのがやけに印象に残ってます。そうだよなあ。
 私はそんな怖い世界にとてもじゃないけど身を投じられないので、なおさら眩しいんですよね。