【普通の人】

※ところどころ推敲中につき、画像とテキストの文面が一部相違しています※


遠い国の人の間に生まれて
存在すら初耳な言葉を話して
僕と違うルールで食事するあの子が
石を投げられたら迷わず怒れるかな

美しい国の普通の人ならば
きっとそうするはずのことだから

君を笑うことで友達作るより
君と道草食いながら帰りたい
どうせ鵜呑みにするならそんな理想論
信じ抜いて石をも穿て

鹿でも馬でも何だってよくて
状況証拠になる画だけを欲しがって
呟きはいつの間にか喝采に化けて
一様な熱狂で鳥居をくぐり

「15円50銭に限り受け付けます」
我先に投げ入れて柏手を打つ

君を焚き上げようとする人たちに
君を背にかばって抗いたい
その標縄はこけ威しの偽物さ
踏み分け入って叫べ 叫べ 叫べ

僕は君の敵じゃないし
ほんとは彼らの敵でもありたくない
街には傷だらけのシュプレヒコール
何色の旗も振りたくないから
代わりに君の手を強く握った

15円50銭ぽっちの賽銭と
引き換えの自尊心なんていらないよ

花畑に水をやりに行こうよ
踏み荒らされても何度も、何度でも
何の芽が出るかもわからないけど
驚きながら全部育てていこうよ
そしていつか花が咲いて散って
遠い君の国まで種が飛んで行く日を
信じ抜いて石をも穿て

僕らは無数の雨垂れ