恐怖料理日記

 「まがり」っていう食材をご存知ですか?
 おとといスーパーに行ったら、魚介類のコーナーで売ってたんです。サザエの奥のほうみたいな、濃い緑色の螺旋状の物体が、250gぐらいパック詰めになっていたんですが、それが何物かもよく分からないまま買ってきてしまいました。
 うーん、こんな風に言葉で説明しててももどかしいなあ。写メ撮っとけばよかった。
 今さっき、一生懸命ググってみたんですが、やっぱり正体が分からない。

 という、何物か分かんないような食材なので、当然調理方法も分かるわけありません。
 でもそこはそれ、「料理は実験!」がひそかな信条な私、スーパーの中でおおざっぱにレシピを組み立てました。っていうか、もともと、アサリか何かのバター炒めを作ろうかなと思ってスーパーに向かったんです。だから基本はバター味。加えて、見た目にはやっぱりサザエに見えるので、醤油の風味が合いそうだなあと思いました。炒め物としてはもう一種類ぐらい食材が欲しいと思い、店内をうろうろねり歩いて、最終的にマイタケに決定。
 魚介とキノコのバター醤油味。何だかとってもうまそう…(人´∀`) 冷凍庫にとろけるチーズを貯蔵してあったのをふと思い出し、それもちょっと絡めてイタリアン気分!? うーんよだれが出る。
 
 家に戻って、さっそく試してみました。

 (1) フライパンを熱し、バターを伸ばす
 (2) 「まがり」とマイタケを投入し、軽く塩コショウを振って炒める
 (3) 醤油を適量回しかける
 (4) 火が通ったら、とろけるチーズをまぶして、蓋をしてチーズが溶けるまで蒸す

 蓋を開けたら、あらあらほらほら、とってもいい匂い。
 見た目には何だか黒っぽ~い料理ですが、絡まったチーズが輝いて見えます(心なしか)。皿に盛って、「いただきまーす!」

 「…………」
 「………………??」
 食事に対して文句をつけたことのほとんどない(一説に、食に関心が薄いともいう/笑)ダンナが、一口食うなり、ものすごい難しい顔をしている。
 そんなひどいかなあ、と思いながら、最初のうちは私、バクバク食ってました。うん、確かに、ものすごくうまいわけではない。それは認めるw
 実は私、ホタテのバター醤油蒸し焼きみたいなのを想像してたんですよね。そこにチーズを投入する…ね、まずいわけがないと思うでしょ?(;^_^A ひとまずそういうものとはだいぶ違います。
 思ったより、食材自体にバター醤油風味がからんでないんですよ。マイタケのほうは問題ないんですけど、まがりが…。でも香りは十分漂っている。まがりの味が淡白なのかといえば、そうでもなく。ものすごく磯の風味はします。でも、何かが違う。「海の風味」と「磯の風味」は、似て非なるものなんだとこの歳になって初めて実感しました…(;^_^A
 ダンナは、歯触りのせいだと分析してました。香りがよくても、味がそれなりでも、この「むにゅっ」とした芯のない歯触りがなんとも言えず気持ち悪いんだとか。それも一理ある気がする。
 だいぶ一生懸命食ったんですが、ついに私も音を上げました(´д`;  一生懸命食う、なんて何だか失礼な話で、私的には嫌いな類の言い草なんですが、申し訳ないとしか言いようがなく…

 で、結局今に至るまで、この「まがり」というものが何物なのか真相は分かりません。調理方法も謎のままです。
 どなたか、ご存じないですかね?
 今度は、まともな料理を作ってちゃんと味わいたいぞー。

コメント

  1. きょうは料理された。

  2. 喜兵衛 より:

    おそらく、なのですが。
    描写からして、「まがり」とは「ヘビ貝」のことではないでしょうか??
    …しかしスーパーで売ってるもんなのかなぁ…。

  3. 櫻井@管理人 より:

    喜兵衛さん、どうもです!
    さっそく「まがり」「ヘビ貝」でググってみました。
    検索第一候補に、それっぽい記事が出てきました。「オオヘビガイ」、通称「まがり」。いちおうちゃんと食用のようですねφ(゚Д゚ )フムフム…
    しかし、そんなメジャーじゃないっぽい貝がなぜ売られてたんだろう…私も謎ですw
    確かにここらへん、海辺の街で潮干狩りのメッカではありますが…