ニートの実態 8割が就労経験(mixiニュースより)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=241890&media_id=2
興味深いデータだと思ったのでありますた、ハイ。
だいたい、もう「がむしゃらに働いて出世することが自己実現」っていう価値観自体が崩れかかってるよね。
私だって、言っちゃえば「働かないと食えないから」、もっとぶっちゃければ「働いてないと後ろめたいから働いてる」わけだし。それはどうなのって思われるかもしれないけど、自分の大好きなこと仕事にできてるごく一部の人たちを除いて、みんなそんなもんじゃないかなぁ。
ましてや、出世したいだとか、仕事が生き甲斐だとか、そんなことは思ったこともございません(爆)
この流動的な世の中、働くってことはイコール、いつクビになるか分からないってことでもあって(そしてそれは決して個人の能力ばかりが理由ではなく)、それを恐れながらビクビクしているオトナや同世代の姿をイヤでも目にせざるを得ない。
んで、さらに、日本の雇用状態っていまだに再就職組にキビシイ。やり直しがきかないってことですよね。
このあたり、今ニート問題に口角泡飛ばしてる“団塊のおじさんたち”には理解しにくいトコロなんだろうね。
そして“わからない”=“理解に苦しむ”=“ケシカラン”と決めつけるような言説をテレビや雑誌のあちこちで目に/耳にするたびごとに、いちおう私職に就いてますがちょっとムカッときたりします。
アナタたちの時代を経て、しかるべくして今の時代があって、今の若者が生まれてきてるんだぜ、って。
右肩上がりの成長を知らずに育った世代にしてみれば(私もそうだ)、バブルは弾けて失業者が増えて、大卒でも就職できなくて、ムリな産業化のつけが回って環境は破壊されるし、退職後に仕事以外の自己実現方法を知らなくて無気力になる自分の父親、ヘタすれば無気力になる以前に過労死、最近だって利潤追求するあまり手抜き工事や賞味期限偽装の数々……うーん、数え上げりゃきりがない(苦笑)
ようするに、そんなとこばっか見せつけられるもんだから、一生懸命働くってことに対してどうしてもプラスのモチベーションを持ち得ないんだよね。気持ちは分かる。
そもそも、かつてニンゲンたちは「なるべくラクに(究極的には、働かなくても)生活していけるような便利で豊かな社会を作ろう」ということを目指して、発展して、現にニートが暮らしていけるような“豊かな”社会になったのよね。それを現代の若者の軟弱さだって責め立てるのはどうなんだろう。
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〈コメント再掲〉
■ぷりん 2007年07月02日 00:50
全くその通りだと思うよ。
私たちの時から見れば確かに景気は良くはなってるケド
決して雇用形態が良くなったとは言えないしね。
軟弱は確かにそうかもしれないけどそればかりを
責めるのは間違ってる。
働くこと=プラスのモチベーションを持てる社会を作ることを
考えてもらわないとね…。
って、それを作って行くのはあたし達なんだよねー。
難しいわそれは(苦笑)
なんせそのあたし達がプラスに感じられていないんだものね。
■みなと 2007年07月07日 23:13
う〜ん。そーだよね。
ひょっとして私たち〜その10歳ぐらい上の世代ぐらいが、一番「センチメンタル」な世代なのかもしれないねえ。いつまでも、心のどっかで、自分は40代になんかならないと思っているみたいな。
ちなみに私、10年前は、30代になった自分が想像つかなかったし。
今の若い子たち(笑)は、そこらへんシビアかもね。
たとえばハッデなかっこしてるギャルたちは、あれはあれで、ああいうコトできる時ってのがすごく短くてそのうちすぐに結婚してママになって公園デビューして子供を塾に通わせて…なんていう未来予想をしたうえで、そのつかの間の「遊べる時代」を楽しんでるのかな〜。
プラスのモチベーションもマイナスモチベーションもない、その年齢に達したからそれなりのことを最低限にこなす、みたいな。
もうこれ以上めきめき成長するとはあんまり思えない(;^_^A 社会を、淡々と渡っていくための知恵なのかも?
まーどっちにしても、その「遊べる時代」がどんどん長くなってるのは確かだよね。
(うちの親だったらゼッタイ許してくれない、ニートなんて(;^o^A )
ニートの親ってのは、働かない子供を養えるんだもんね。
物事は、そんなふうに全部つながってるんだと思う。