五輪モード

 ご多分に漏れず、私も時差と闘いながら…とか言いつつ半分ぐらいは録画という文明の利器に頼りながら(笑)観戦してます。
 でもけっこう中継の時間帯がかぶったりするので悩ましいんですよねw 注目の試合なんかは翌日ちゃんと(日本人選手の出番を中心に)放映してくれたりするので、それを見てもいいんですけど、やっぱりスポーツって本質的にはその時限りのライブ感が肝だよなあと思うので、できる限りリアルタイムで見たいんです。まあ、フィギュアなんかだと夜中3時とかにやってくれたりするので、さすがにライブ観戦は断念せざるを得ないですけどw 一人暮らしだったら絶対昼夜逆転してたわw
 
 フィギュアスケートが、好きなんです。
 美しいものに惹かれるのは乙女の本能よ(*´∀`)…というのはまあそれはそうなんですが(笑)、まさにその美しさ──唯一絶対の評価などできるはずもない芸術性ってやつと、それを実現する身体能力と技術の勝負、という、全然性質の違うそのふたつが、ひとつの競技として奇跡的に融合してるところが好きなのかなあと思います。
 採点競技で、誰が見ても一目瞭然、単純明快なジャッジ基準というわけじゃないので、だからこそフィギュアの選手は皆さんいつも「自分の納得の行く演技を」と言います。誰かを「負かす」競技じゃないんですよね。あくまで全員が自分のベストを尽くすために頑張って、その結果がたまたまメダルだったり入賞だったりする…という感じがします。アスリートであると同時に、アーティストとか求道者のよう。そこに惹かれるんですよね。
 しかも今回から団体戦っていう新しい種目が始まりましたよね。これ、男子シングル、女子シングル、ペア、アイスダンスの4種目から選手を出して、ショート1回、フリー1回滑って、順位による得点がそれぞれのチームに加算されるわけなんですけど(1位=10点~10位=1点)、すると「安定して成功させられる技で確実に決める」っていう選択肢が出てくるわけですね。この団体戦で、4回転といえば彼!と言ってもいいぐらいのプルシェンコ選手が、予定してた4回転のうちの1回を難度下げたのが印象に残ってます。チームに確実に点を入れるためにそうしたのかな……と思ってたんですが(それももちろんあるでしょうが)、もうこの時既に腰が破壊寸前だったんですね…。まさかの棄権を、呆然としながら見てました。腰も膝も限界とっくに超えてたのに、それをつい忘れてしまうような見事な演技、長い間お疲れさまでした。今こうして、何人もの4回転ジャンパーがしのぎを削る熱い試合が見られるのも、あなたのおかげだと思ってます。
 ……と、ここまで書くのにむやみに時間かかってるうちに、羽生くんが金メダル獲りましたね! おめでとう! それでもなお、自分のベストの演技ができなかったことをインタビューで開口一番謝った、君のそういう意地の強さが大好きです。いや最初は可愛さに惹かれたんだけどね…いや可愛いのは間違いないんだけどね…(笑)でも、彼は実は野獣のように猛々しい青年だとも思います。でもプーさん大好きw そんな二面性があるから目が離せないんですw
 この金メダルは、これまでに高橋くんや、今回出場を逃しちゃったけど織田くんや小塚くんたちが脈々と繋げてきた結果の金メダルだったとも思います。高橋くんも、引退を決意して臨んだ演技、お疲れさまでした。君のステップは至高でした。町田くんの体現する哲学と美意識も、唯一無二のものだと思います。みんな揃って入賞、おめでとう!
 
 ちなみに、上述と同じ理由で、スキージャンプとモーグルとスノボ・ハーフパイプも好きです。高い技術とそれに裏打ちされた芸術性の両方で競う種目が、つくづく好きらしいですw
 スキージャンプについてはその度合は比較的薄いのかもしれませんが、モーグルとハーフパイプはどっちも「自分の滑り」「スタイル」を大事にしますよね。上村さんが、決勝で滑走を終えて点数が出る前に泣いてたのにぐっときました。やっぱり彼女も、「自分らしい」「自分のベストの」滑りをすることが一番大事で、誰かに勝つとか負けるとか、メダル獲れるとか獲れないとかはそこにくっついてくるご褒美のようなもの、なのでしょう。真に戦う相手は自分のみ。そういう競技を、長いことモチベーション保って続けていくには、ものすごく強い精神力と競技愛が必要だったと思います。最後の一段を登ることはできなかったけど、「清々しい気持ち」だと言ってたあなたの泣き笑いの表情こそが何よりも清々しかったです。お疲れさまでした!
 男子ハーフパイプはこれまた若い二人が銀メダルと銅メダルで…表彰台の3人中2人が日本人なんて、しかも二人ともまだ10代だなんて、ワックワクしてきます。特に銀メダルの平野くん、インタビューになるとまだあどけないぐらいでしたねw 中学生ですってよ! これからますます伸びてってほしいなあ。
 スキージャンプの葛西さんは、あの長野五輪の頃に若手選手として出てたのを覚えてます。団体、怪我で出られなかったんですよね。あれから今までずっと続けてきて、今回個人で銀メダル、団体で若い選手を率いて銅メダル。それでもなお、もっといい色のメダルがほしいと言って次の五輪も出る気満々の貪欲さが大好きですw おめでとうございます。これからも応援してます! あと、茶目っ気のある笑顔と発言とブログに踊る顔文字も(笑)好きです!
 
 
 ……さて、そうこうしてるうちにフィギュア女子個人の時間が迫ってきました。
 リアルタイムで見られるか心許ないんですけど…(;´∀`) た、たとえ夢の中ででも応援してます! みんな、ベストの演技を!