……ようなものを書いてしまいました、ハイ;
独り言なんで読み飛ばしてくださいとか言いながらここに載っける私は相当な自意識カジョーだというのは、充分認識しておりますです。
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『動悸』
たとえばこの身体が石だとして
削り取って彫刻にしたとして
あたしはどこまで鋭くなれるだろう
その削りかすは誰かに届くだろうか
悩みも痛みも特にありません
強いて言えば それが悩みかな
傷でもひびでも何でもいいから
この魂に 消えない刻印《しるし》がほしい
わかってるんだ 切ないのは伝わらないことじゃなく
伝えたいことなど実は大してないってこと
たとえば時間が河のようなもので
だんだんに 海に近づくのだとして
あたしたちは きっと流れを遡ってるんだ
生まれ落ちてから 今までずっと
気づいたんだ 怖いのは時を刻むことじゃなく
あらがい続ける力を失ってしまうこと
何を守るべきで 何を捨てるべきで
そこから導かれる答えはあまりに明白で
たとえばあの人を裏切りたくないから
あるいは 地に足をつけなきゃね
手を替え品を替えくりかえす言い訳
義理も常識もかなぐり捨てられたなら
迷ってるんだ 捨てられない昔からの性分で
選ばなかったくせに手放せなかった夢を抱えて
置き場のないがらくたの山にうずもれて
もう身動きすらできなくなってしまってるのに
それでもまだ両手で空をかきむしって
何ひとつも失いたくないとわめき続けている
リセットしたら 鋭くなれるかな
むき出しの骨のかたちに憧れ続けてるんだ
たとえばそれが誰を困らせるとしても
誰かにそっくりな歌だとしても