コトノハ

 年度も大締めを迎え、TVドラマがどんどん最終回に突入していきます(;_;)
 何か、今期のドラマはワタシ的にやたらヒットが多かったのですよ。櫻井比較的ドラマ(つーか、テレビそのもの)を見ないヒトなんですけどね、今期はいくつ見たかなぁ、えーと、「いつもふたりで」「京都殺人迷宮」「僕の生きる道」「最後の弁護人」「美女か野獣」「GOOD LUCK」。
 これだけ見てれば、私としては充分「見まくった」うちに入ります(笑)
 
 櫻井、何を隠そう、ハッピーエンドが好きです。
 嘘だあ、と思ったそこのアナタ、「ドロドロ愛憎ドラマ好き」と「ハッピーエンド好き」は両立できるモノなのですYO! むしろ、ハッピーに至るまでの道のりの困難さが、最後のハッピーをより引き立てるのさ。甘~いスイカに塩ちょっと振るようなもんですな(笑)
 ハッピーエンドって言ったって、なにも、男と女がひっつきゃハッピーだとか、デビューと同時に大ブレイクしてスター街道まっしぐらっていうのがハッピーなんだとか、そういうこと言ってるんじゃありマセン。
 いや、そういういかにもなハッピーもいいですけどね?(少なくとも、ご都合主義なバッドエンドよりは、ご都合主義なハッピーエンドのほうがましだ…)
 十人十色。百人一首。(いや、それは激しく違うだろう)そんなわけでして、なにをもってハッピーとなすかっていうのも、実に実に人それぞれなんですな。
 物語にはキャラクターっていうのが息づいていて、そのキャラたちが皆それぞれ納得のいく未来を見出すことができるようなエンディングを用意できたらば、それでたとえ主人公の恋が実ってなかろうが、その物語はハッピーエンドだったと私は表現する。
 そんな観点から言って、今期のドラマはハッピーエンドが多くて満足♪
(いやもちろん、途中経過も面白かったですよ? キャラ同士の掛け合いが爆笑モノだったなぁ、特に「最後の弁護人」と「美女か野獣」)
 
 昨日はキムタク主演のお化けドラマ(笑)「GOOD LUCK」も最終回。
 シンカイくん(漢字でどう書くのかわからん/爆)が最後に機内アナウンスしてたセリフが妙にタイムリーだったんですが…
「ただいま地上の天候は世界的に荒れ模様ですが…(以下略)」
 これって、やっぱり、そういう意味? 確かに荒れてるよね。天気の話なら、最近の関東地方はわりかし穏やかだけど、確かに世界的に情勢が「荒れてる」よね。
 続きが「晴れ間が見えることを祈りつつ」だったかな? うん、確かにそうだなぁ。世界を襲う戦争の嵐に、一刻も早く、晴れ間を。
 これもやっぱりハッピーエンドだった。それも、掛け値なしの。気分のいいドラマだったな、うん。
 
 万国ネットで放映中のお茶の間劇場「湾岸オールナイト」には、ハッピーエンドは訪れるのでしょうか。
 もう既に人死んでるし、今更ハッピーも何もあったもんじゃないと思うけど、藪さんと布施院さんの取っ組み合ったあとには草木一本生えなかった、なんてことにはならないでほしいなと切に願う。
 
 再三言うが私の敬愛するアーティスト、篠原美也子さんがメルマガで書いていた。「戦争やる人はやる。あたしは歌う。」(美也子さん、無断で引用してスミマセン)
 ならば負けずにあたしも言おう。
「戦争やる人はやる。あたしは書く。」
 ……有言不実行になりませんように(苦笑)
 
 いや、この件で何かできることってないかな~と、ぼんやり考えてはいるんですよね。
 でも、実際、私毎日仕事だし、休日は寝まくったり好きなことしてたいっていうヘタレだし(爆)金も名誉も頭もないし。
 それでも、口つぐむよりは何かの足しになるかなぁと思って、たらたら寝言に書きつけております。
 ──あとは、小説を書く、か。うーうー、頑張りますー(T_T)
 
 とはいっても、何も反戦色バリッバリの説教っぽい小説書こうってわけじゃないんですけどね。
 例えば、今、香田朔也さんと一緒に立ち上げてるサイト【Mechanical Sanctuary】のほうで、競作小説『翼の客人』を連載中です。
 これ、私が描いてる側の話をするなら、砂漠の王国の戦記っていう色合いが若干入ってきます。作者が苦手だろうが何だろうが(爆)戦争シーン書かなきゃいけないわけですよ。今から頭痛い…
 戦うことによって失うものもある、でも守れるものもある。人間、何か大事なものをかけて戦わざるを得ない時ってのがある。だけど、その時駒になるのは人の命なのだ。それを忘れないで戦争を描きたい。
 砂漠の王は、戦う相手の国の兵士も、自分の国の兵士も、同じ人間であるってことを誰よりも強く心に留めている人であってほしい。
 不敗の将軍は、相手を斬りつけた時の、刃から自分の手のひらに伝わる柔らかく重たい感触と、降りかかる返り血と、断末魔の叫びとを、誰よりも鮮明に心に刻みつけた人であってほしい。
 こういうことを通じて、何か大それた反戦メッセージを伝えなければ! とか、別にそういうことじゃないのです、繰り返しになっちゃうけど。
 ただ……生きるために生まれてきたっていう点でみんな同じで、それ以外はみんな異なる人々のありようを──あなたと私が違うのだということはとても尊いことなんだということを、エンターテインメントの皮の中にこそっと忍び込ませることができたら、私的には大満足。
 
 って、まあね。ホントのトコ、そこまで大きく考えなくても、好きな物語を好きなだけ書き散らかせる今の状況からして相当ハッピーなのだし、このハッピーを私はできる限り謳歌していきたいと思ってマス。
 当たり前のことなんですけどね。
 こんな、当たり前の幸せを、ことさら幸せと感じなくてすむような世の中を切にキボンヌ。(2ちゃんかよ!/笑)
 何も語れなくなるぎりぎりの瞬間まで、私は好きなことを書いてく所存です(-_☆)
 
「好きな時に、好きなヤツと、好きな歌を好きなだけ歌える喜びを──永遠に、この世界に!」
  ──ルマンド・ミスト、ドリス王国出身のロックンローラーのライブMCより
 
 ……出典は自作『鋼の祈り』でした(汗)
 最後に来て手前味噌でスンマセン(>_<;