【秘密基地】

人影のない茂みの奥は
ぼくだけの秘密基地
段ボールにおやつに大好きな本
泣きたくなったらいつも駆け込んだ
 
茂みの奥に人影を見た
手を振ってぼくに近づいてきて
ここから見上げる空が好きだから
うれしい時は来るんだと言った
 
初めて気づいた
シャワーみたいな木漏れ日
 
だからもうここは泣くためじゃなくて
ふたつの笑い声が重なる場所
大人になってもきっと忘れない
きみとぼくの秘密基地
 
久しぶりに戻ってきたから
よく通ったあの道を歩いてみたけど
鍵をなくしたみたいにたどり着けずに
胸にかすかな穴があいた
 
あの日の茂みは
今は見慣れぬ家が建って
 
後ろ手に閉めるドアの向こう側に
いつでも待ってくれる人がいる
ただいまとお帰りで満たされた
今も誰かの秘密基地
 
いくつもの季節に手を振り続けてきたけれど
過ぎ去ってくセピアの景色の中
決して褪せない色があるよ
 
向かい風の日も冷たい雨の夜も
朝を待つ勇気をそそいでくれる
泣きたい時には闇のように
笑い声はこだまのように
振り返ればいつもドアを開けて
迎え入れてくれる場所
変わらずにある秘密基地
胸の奥の秘密基地
 
きみがぼくの秘密基地
 
***
 
 とくに主人公のモデルも作詞者の設定もないまんま書き始めたんだけど、まぁ仮にいつもどおり拙作『Noisy〜』の久住が作った詞なんだとしたら、こいつかなりサミシー少年時代送ってきたんだなぁ…
 ──みたいなかんじで、外堀からキャラの設定が決まったりもするんです、けっこう(笑)
 
 ……でも、あれ? この↑歌詞、なんか見返せば見返すほどおお振りのレンレンと修ちゃんで映像が浮かぶぞ……?(笑)よし、振りサイトのブログにも貼りつけてくるか! 更新更新♪(人これをネタ使い回しと言う/爆)