覆面作家企画・未練タラタラあと(あ)がき

 参加者様,主催者様、そしてご観覧の皆々様、どうもありがとうございました!(ぺこり)
 【覆面作家企画2】、初めての参加でしたが楽しかったです。お祭りムードの中、ちょっと今までにないぐらいたくさんの感想をいただきました。なのに私ときたら、最後の1日になってしかももともとお付き合いのある方の推理のみで、なんつーか人としてどうよと(爆)

 さて、今回、参加者のネジ子さんが、こんな便利なあとがき用テンプレートを作ってくださってるので、便乗してみようかと思います。
 ものすっごい怒濤のネタバレオンパレードで、しかもたぶん長いので、一応記事折り畳みますね〜。覚悟の決まった方はレッツ・クリック!


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■作品の番号&アドレス&作品タイトル
 E-11『光の手』。ええ、大半のかたの予想どおりでゴザイマス(;^_^A
 本文はこちら→【Blog版】【html版

■ジャンル
 えー…何だろう。現代青春ライトノベル?

■作者&サイトタイトル&アドレス
 櫻井水都。【AQUAPOLIS】の管理人やってます。

■あらすじ
 はるかは走っている。今日は、ママのパートの日。週に1日だけの、塾を自主的に休む日。康介は、ロビーを抜け出してポストへ急ぐ。ウィンドブレーカーのポケットに、“ラジオボーイ”の物語を詰め込んで……。
 夜空の星は、生まれたときの質量で一生が決まっているのだという。人が生きるということも、それと同じなのだろうか──ふたつの闇がつかの間邂逅するとき、少年と少女の手に、小さな光が宿る。

 ……要約が難しい話だと、ある方がおっしゃってた、その気持ちが今とてもよくわかりました……(汗)

■作品の発想、思いついたきっかけなど
 おおもとの舞台設定は、けっこう前からあたためている長編青春ミステリーそのまんまです。ちなみに仮タイトルは『Stardust Children 〜小さなひかり〜』。サイト内のとある場所にネタ走り書きしてます。
 ラジオを通じてゆるくつながる人間関係、というのは、もう10年ぐらい前になるでしょうか、深夜枠で生放送オンエアされていた『篠原美也子のオールナイトニッポン』からのインスパイアです。篠原さん、大好きなアーティストなんですよ〜。この番組の中で、「篠原美也子文庫」というコーナーがありまして、篠原さんがリレー小説の第一話だけ書いて、続きはリスナーが応募する、という形式でした。あの雰囲気を出したいと思ってたんですが…いやはやなんともはや。
 HR図というモチーフは、私が地味に受講している、放送大学の「宇宙とその歴史」という講義からいただきました。作中で説明したとおり、星の一生は生まれた時の質量によって定められた道をたどる、ということを示した図です。生きるってそんなものなのかな、と思い悩む青少年の話をどっかで書きたいと思って、それは盛り込むならやっぱり『Stardust〜』かな、と思い、脳内ネタ帳にメモメモしていたんですね。

 その後しばらくして、この企画に参加することに決め、お題が“星”ということになったので、じゃあHR図のネタ使おう!と方針確定。このネタとそのネタとあのネタを全部詰め込んでがしゃがしゃにシャッフルしたらば、最終的にあんなカンジになりました。
 つくづく、短編をイチからこね上げるのが苦手な作者でゴザイマス…

■ストーリーの構築において特に気を使った点などを教えて下さい。
 いやもう、とにかく、「単独でも読める話にしよう」とただそれだけを……でも微妙に達成してないような気が……
 あとは、かすかな希望が見える話にしよう、と。まさに、辺りをこうこうと照らすことはないけれど、真っ黒な空に小さくまたたく夜の星のようにですね…って、クッサイこと言ってら(爆)

■削ったエピソードなどありましたらどうぞ。裏話歓迎です。
 いっぱいありますよ? みなさまご覚悟のほどを(笑)

・主人公ふたり、実は改名しました
 上のほうで書きましたが、もともと長編青春ミステリーの登場人物で、裏サイトのほうに名前つきでネタを走り書きしちゃってるんですね。たぶん、あんまりあそこ見てる人いないとは思うけど、もしものことを考えると、あのまんまの名前で出すのは危険だと思って変えました。岡林はるか=下柳つばさ、須河康介=作田龍二、です。
 とくに少女のほう、あんまりイメージの違わない名前にしようといろいろ考えた記憶があります。
 あと、康介について、病気という設定の少年に“康”の字をあてたのはわざとです。そのあたりの述懐を、康介本人がはるかにこぼす予定だったんですが、枚数の都合上やむを得ずカット(涙)

・はるかの父親の設定、康介の父母の設定まであります
 はるかの家庭は、典型的な“父親の影が薄い家”です。母は学歴のない父を軽く見ていて、しかしそんな母自身も、かつてやむを得ない事情で学歴を追求することができなかった。それをはるかに全部託しちゃってるわけですね。
 康介の父母は、離婚してるか、限りなく離婚に近い別居婚です。父はたぶんリストラ、家にお金を入れることができません。だから兄の足の治療費と弟の医療費を出すのはえらく困難なのです。それで、兄は、治らないかもしれない足に賭けるのが怖くてあんな風に逃げているというわけ。
 ……当然、カットしました(涙)

・はるかが塾をサボって向かっているのは、ライブハウスです
 どなたかが、「はるかは塾をサボってどこへ向かっているのか」的なことを言及なさってましたが、えっちなお店とかじゃないんです、すみません(何が)
 ちなみに、具体的には千葉駅前大繁華街の一角にあります、千葉LOOKというライブハウスをなんとなくイメージしました。作中では“LIVE SPOT山小屋”。さらにどーでもいいことですが、そこにはたまに“Fool’s Gold”(拙作『Noisy Life』に出てきます)が対バンで出演してまして、はるかはこのバンドのプチファンだったりします。
 これも当然カット。つーか、バンドとかライブハウスとか出したら、今以上に作者モロバレだったに違いないので、意図的に削りました。

 ──と、ここまで挙げてみて、ひとつ確実に言えること。
 これら全部あわよくば詰め込んで、それで20枚でおさめることができるなんてどうして思えたんだろう、2ヶ月前の自分!!

■その作品の続編または長編化のご予定は?
 既に書きましたとおり、もともと長編のネタなので、いつか必ずフルバージョンで書き上げたいです。

■その作品で気に入っている箇所はどこですか?
 冒頭の、はるかが走りながら携帯のメッセージを聴いて、途中でやめたシーン。私にしては冗長でない描写ができたかなと思います。同じ理由で、駅の公衆トイレに入って着替えをすませ、鏡の前でファッションチェックしてるシーンも。用足してないのに手を洗うとことか、無駄にこだわりました(笑)あ、そうそう、はるかは年齢逆サバよんで高校生のフリしてるのです、あれ。ほとんど意味なかったよママン…!
 康介とはるかがゴッチンコしたシーンで、康介の口から「平気そうでよかった」というセリフが危うく洩れそうになってますが、このやりとりはほとんど自分だけでウケてました。すみません(;^_^A
 基本的に、気に入ってるのは前半ばっかしですね。後半に進むにしたがってみるみる失速していくという悲しさ。しょぼん。

■推理期間中。褒められた点は?
 ズバリ、「好みタイプの話」だと言われたのが一番うれしかったですね。ゲンキンだなぁ(笑)この方には、ラストでの“HR図”との絡めかたについてもお褒めいただきました。ホントに恐縮でございますm(_ _)m
 ところで、頭の中で流れてらした曲って何ですか? 個人的にテーマソングだったのは、坂本真綾「光あれ」とfla-foa「小さなひかり。」だったのですが、ってどうでもいいですね。すみません;
 少年と少女の運命の交差がかすかだったのがいい、というお声があった一方で、物足りないというお声もあったので、この点の両立が今後の課題かなと思います。ありがとうございます。
 ほか、はるかの心情に共感できる、それぞれの背負うものが短い中に込められていた、小道具の感触がリアル、描写の手際がいい、などなどと評してくださった方が複数名様。どうもありがとうございます。

 それにしても、みなさん優しいなぁ…。褒めコトバを探すのに四苦八苦なさってるさまが目に浮かぶようでしたよ(;^o^A いろいろ不備大杉な話にお付き合いいただき、感無量でございました。

■推理されてみて、どうでしたか?
 ええと、私はまず、あるひとつの誤解を解いておかなくてはなりません。
 そうです──櫻井水都は音楽に詳しい、という、大きな大きな“誤解”を!(爆)
 あんまりにも皆さんがこの点買いかぶってらっしゃるようなので、いよいよ罪悪感にかられて(;^_^A カミングアウトしてみた次第です。私は楽器はなにひとつ弾けません、吹けません、叩けません。楽譜もろくすっぽ読めませんし書けません。コードに至っては、電気屋さんに行って「何メートルのが必要かな〜」なんて悩んでしまうような有様です(さすがにこれはウソ)
 それでも、既にアップしてある櫻井作品から、E-09『星の音見つけて』だと推理してくださった方が半数ほどいらっしゃったということは、まあまあハッタリが利いてるって証拠かしらんなどとカンチガイぎみの今日この頃ですが。

 ……というわけで、私は今回、とってもわかりやすい人だったようです。される推理のことごとくが、『星の音見つけて』か『光の手』のどちらかで、他がありませんでした。これ以外の作品と“迷った”形跡すらないみたいで、みなさまホントにお見それしました(;^o^A

 あと、いただいた感想の中からひとつ。「この作者はふだんは長編書きで、短編が苦手なのかもしれない」との洞察、すばらしいです。まさしくその通りです(爆)

■推理してみて、どうでしたか?
 普段の作風から推理すると、けっこうな割合で外れるということがよくわかりました。そうだよね、みなさん上手だもんね……作風とかジャンルとか変えたって平気で書けちゃうよね……(T_T)
 それに対して、文章中に出てくる独特な言い回しだとか、漢字変換だとか、句読点の使い方などのクセをうまく見つけられれば、ほぼ完璧に正解できるってことも学習しました。まあ、それすらカムフラージュされようもんなら、もう歯も立たないわけなんですけど(汗)そんな器用な人の作品は、きっと推理うんぬん関係なく楽しんじゃうだろうと思うからいいの!(笑)
 戦果としては、推理したのが(個人的に)親近感のある方の分のみだったこともあり、7−5と勝ち越しでした。
 教習所に通ってるので休日にあまり時間が取れず、推理どころかロクに読むこともできなかったのがなんとも残念でございます。次回があったら、もっと……!

■推理をかわすための策は用意しましたか?
 いーえ、なんにも!(爽やかに笑)
 強いていうなら、上のほうでちょろっと書きましたが、バンドとかライブハウスとかは出さないようにしようと思い、実際そうしました。イチゲンさんはこれでけっこう引っ掛かってらっしゃいましたね。私がイチゲンだったとしても、やっぱり推理のとっかかりはそこになるだろうからよくわかります。
 むしろ、私の作品当てて当てて〜ってな具合で非っ常にわかりやすい萌えポイントを投下しちゃいました。華奢に病人にうだうだ悩む少年少女。日頃お付き合いくださってる方々は、もうこれでイッパツでしたね(笑)「パーカーからのぞく手首の細さ。」というフレーズ、お気づきになりました〜?(しかしつくづく重症だなお前…)

 なお、次回がもしあるなら、もうちょっとフェイクかけてまいりたいと思いマッスル。とはいえ、ジャンルを封印するか文体を封印するか萌えを封印するかが悩みどころですが(全部封印しちゃったら、たぶん書けないと思うのよ私…)
 どっちかっていえば、ジャンルと華奢萌えを封印してみたいですね。日頃書いてない新しい方向性を開拓できて面白そうですし(^_^)

■この企画に参加して、改めて気づいたことはありますか?
 世間は広く、自分は小さい。まずはとにかくコレですね。精進したいです。
 前々から自覚はあったのですが、普段自分がいかに冗長な文章を書いているのかということも改めて実感。かつてないぐらい真っっっ剣に文章を削りました。それが功を奏したのか、描写の手際がいいなどという、これまでにないお褒めの言葉もいただけましたが。これぐらい削りまくれば少しは見れる文章になるのね。なるほど、なるほど。
 あと、感想は、書くのも書いてもらうのも楽しいということ。初心を思い出しました。主催者さまをはじめ、関係各位に敬礼ですm(_ _)m

■参加作品の中で印象深い作品をあげてください。
 Eブロック推理した方の半数ほどが櫻井作品だと思っていらした、E-09『星の音見つけて』。あまりにもこの予想が多かったので、えいやっと読んでみたんですよ。そしたら……うおおおおおっ!? 誰だよこれ書いたの! つーかなんでこれあたしの作品じゃないんだ! ちくしょー! にくい〜〜っ!!(最上級の褒めコトバです)
 いやホント、まがりなりにもバンドもののネタをあたためてる身としましては、こんなふうに行間から音楽があふれ出す文章を書きたいものだと心から思います。弟子にしてください、曽野さん(T_T)

 あと、作品名列挙のみで失礼しますが、A-05『SPEED STAR』、B-03『星の河をわたる風』、B-04『最後のブルース』、C-02『流れ星との待ち合わせ』、E-06『レディ・ホログラムの歌声は』。(註・たぶんこれからどんどこ増えていきます)
 どれも、舞台の空気やキャラクターの体温がありありと伝わってきました。すばらしい。

■読み手さんに一言。
 感謝感激雨あられです。ありがとうございました!

■他の参加者さんに一言。
 みなさまの存在が、私の向上心に火をつけてくれます。ありがとうございます!

■企画者さんに一言。
 そもそも作品提出の段階からご迷惑をおかけしまして…! 何十分か遅刻していたのに、ご親切にもセーフにしていただきましたね。青野さん、本当にありがとうございました。そしてお世話になりました。こんな大きな企画を最後まで切り盛りなさるなんて、尊敬です(*o*)
 と、ところで……【覆面作家企画3】などの開催のご予定は……?(オイ)

コメント

  1. より:

    (次回があったとして)
    あんまりフェイクかけないでくださいよ〜(^^;)
    悩める少年少女は私の萌えツボなんですからっっ
    「パーカーからのぞく手首の細さ。」が出てきたときは、ありがとう水都さん! と嬉しくなっちゃいましたが。
    ジャンルと華奢萌え封印……、ひええええ(((( ;゚Д゚)))

  2. 櫻井@管理人 より:

    ふふふ…(-_☆)
    悩める少年少女@華奢、は封じるの私が一番辛いんですけどね(笑)ええ、大 好 き ですから!(爆笑)
    でも、マジメな話もうそろそろ作風広げてみたいな〜と思ってるのは事実なんで、次は(あると期待してます!)フェイクかけてがんばりマッスル。櫻井の萌えは、あんまりでっかい声で表明してないのがまだいろいろあるので…。
    とはいえ、私それほど器用な書き手でもないので、もしかしてまたサービス問題かもなぁという気もうっすらいたします。しょぼーん。