秘密の花園に足を踏み入れる感覚って言うのかな

 これでも一応、オールジャンルモノ書きを目指してたりする櫻井ですが、やっぱり、「や、この分野だけはどう頑張っても書けなさそうだぞ。早いうちに諦めとけワタシ」っていう分野はあったのですね。
 書くのが難しそうなジャンル、なら、言うまでもなくたくさんあるんですけど(簡単なジャンルなんてのに、お目にかかった試しがないなぁ、今まで私)、技術の問題じゃなくて、何て言うの……そう、精神的にって言うか何て言うか…
 「18禁」と「ボーイズラブ」は、そういう意味で聖域だったんですわ、私にとって。
 
 これ言って最近彼氏に罵倒されまくった(笑)ばっかなんだけど、私はどうやらボーイズラブ的要素が好きらしい。それも、最近とかじゃなくてずいぶん前から。多分、高校の頃からだったのカモ。
 高校時代から今に至るまでの、キャラ設定表とか世界設定メモとか書き殴り本文(断片)とか、我ながら律儀なことに全部とっておいてあったりするんですが、先日部屋を掃除した後に久し振りに引っ張り出してきて眺めてみました。
 
 ──宇宙規模の大財閥・ボールドウィン家の病弱な長男・ユーマ(プラチナブロンドで美形)と、健康で兄貴を心底慕ってる次男・セシル、ってな設定が。
 超絶、日陰のラブな感じ(汗)
 
 ──日本を裏から動かす巫(かんなぎ)一族の傍流・賀徳家の5人きょうだいの3番目で次男の礼司(優男系美男)と、そのお隣さんで大企業の会長一族恵比須家の跡取り・貴弘との、友情を越えそうで越えないなぁみたいな親密ぶりとかも。
 「何があったのかなんて聞かないから、何かあったならあったらしく落ち込め」という貴弘に対して、礼司は微笑でやり過ごし(誰も巻き込みたくないあまりに自分で何でも背負い込もうとする、たわけたヤローなんですな)、あとで独りの時に空に向かって「親友失格──かな、貴弘?」とか呟いている。
 これも何かイヤンな感じ。
 
 別に、どっちも、そーゆーのが目的で書こうとしてた物語じゃないのははっきり覚えてるんです。
 でも、キャラ萌えしていくうちに、どうしてもこんな感じの要素がひっついて来ちゃう…
 
 む、昔からそうだったのか、櫻井! って言うか、今でもそうなんだな、櫻井!
 虹待ちに出てくるキャラに萌えていくうちに、いつの間にか病弱少年フレティとその乳母子のアルの間に、ちょっとアヤシゲな雰囲気が…
 気付いてて、歯止めかけようとしてませんとも!
 それどころか、そっち系統の番外編1本書いちゃおうかと突然思い立った、今日の仕事中なのでアリマシタ。(月末で忙しかったってのに、何考えてんだか)
 
 「輝ける翼」
 アル14、5歳、フレティ10歳前後。
 虹待ち第4章中編に出てきた、アルの回想シーンの中の「地面に生き埋めになりそうだったのをフレティに助けられた」のくだりを描いた、短い陶酔系挿話(予定)。
 
 こんなこと書くと怒られちゃうかしら、それともハッパかけられちゃうかしら(笑)
 実は朔也さんちの新連載、吸血一族シリーズ「Longing~遠い約束」に出てくる二人の少年に刺激されてのことだったりして。プラチナブロンドのおかっぱの、ちょっと小生意気そうな少年ウェザールと、未来の族長候補の、病弱でめっちゃ華奢ではかなげな少年スタンに、何かものすごく萌えたんですね。
 ……朔也さんのは、そーゆーのが目的のお話じゃないっつーのに(爆)
 
 「輝ける翼」、書けたら皆さん(見てるかなここ)読んで下さいますか~?
 ものすごい痒いのができちゃっても、退かないで下さいね(^ ^;
 考えてみれば、これって私の「初やおい」…