始まるはじまるイメージワーク

 もう今更言うまでもないが、私の創作スタンスは「萌えまくれ!」である。
 ……と、初っ端から開き直ってみる。(苦笑)
 
 まあ、そういうわけなので櫻井は肝心の小説執筆中にサイドワークへの脱線も激しい。例えば、イメージトラック編集とかね。
 イメージトラック…つまり、自作品のサントラを作っちゃおう計画なんである。レッツメディアミックチュウ~! なんである。っていうか単なる自己満足(爆)
 自作品のサントラなんだから、曲も自作ならカッコもいいし著作権気にしないでウェブにアップできるしベストなんだけど、基本的に私は音楽門外漢なのでどうしようもない。時々思い出したように作詞して鼻歌で曲乗せるんだけど、これが必ずしも当初のイメージどおりのものに仕上がらない。プロとトーシローの違いだな。意図して曲が作れるなんて尊敬でござんすよ。
 野望はデカいのだ。オープニングテーマにエンディングテーマ、特定のシーンに流れる挿入歌。特定のキャラをフィーチャーしたテーマソング。ひっくるめて10~15曲ぐらいで収めて是非ともCDに焼きたいですね。
 ……何かひとつでも、小さい頃から楽器やっときゃ良かったよう(T_T)
 
 しかし! 世の中にはホントに数え切れないほどの音楽が転がっている。それらを勝手に自分の小説のテーマソングっつってCDにするわけには行かないけども、個人でちまちまと楽しむぐらいならバチはあたらんのじゃないか!?
 そんなわけで、レンタル屋にお世話になる日々なのである。
 
 自分でも意外だったのだが、今の今まで「虹待ち」イメージソングを集めていなかった。
 考えてみれば理由は単純。「自分の作品になりきってなかったから」──だ。
 何度かあちこちで言ってるが、「虹待ち」はもともと、仲間内でやってるTRPGのノベライズ作品。今となっては原型とどめてないですけどね。最初の頃は、律儀にも、ほぼ全部踏襲してた。とは言っても、元ネタのほうはまだ完結してないので、謎解きやらテーマやらオチやらは自前で行かなきゃいけなかったんだけど、自分の作品っていう意識が薄かったのは確か。
 ──まぁ、とは言っても、実際にあれを自分の作品呼ばわりされたら、TっちとかYさんは抗議したくなるだろうよね(^ ^;
 ちょーっと待ったぁ! 「雨の都TM」「リューズTM」ってちゃんと表示しろヨ! とかさ(笑)
 
 それが、改稿に次ぐ改稿で、もはや原型からほど遠くなって、ようやっと私の中で「虹待ち」は自分の小説になってきたらしい。
 当初の予定よりも、ずいぶんオリキャラも増えて、オリジナル用語も出てきて、私の中で作品のカラーというか、BGMというか、そういう感じのものも沸き上がってくるんである。
 色は、虹色。空の青。雨ににじんだ街の灰色。草木の緑。眩しいお天道様の黄色。
 スコールのような雨の音。木の葉から滴るしずくが地面に落ちて弾ける音。風になぶられて舞い飛ぶしずくが、雲間から差し込む日差しを反射してきらめくさま。
 笑いさざめく少女たち。脚から鉄を引きずって心に鉛を飲み込んだ少年。虹を見たい少女。崇高であり孤独な男。
 きみのままでいい。きみのままがいい。それが迷宮の出口。
 ──そんな小説なんである。「虹待ち」は。って言うか、そんな小説にしたい。
 私のイメージ、音風景でも表現できたらいいのになぁ(切望)
 
 そういうわけで、昨日あたりからMDに気になる曲を片っ端からぶち込んでいっている。
 メインテーマは坂本真綾『ストロボの空』。ええ、もう誰がカミソリ送ってきても、これだけは譲れませんとも! 「虹が消えてしまうこと/濡れた土があること/見過ごしていた軌跡ほど/何よりも美しく輝いていた/許された気がした 生まれてきたこと」──何て美しい世界観っ(>_<)  雨と翼、つまり、アメリアとフレティのイメージで、hyde『evergreen』。こ、これもカミソリが来そうだが敢えて恐れずに書いてしまおう。でも内心ドキドキ。ラルクファン、多いからなぁ。でもこれ、悲恋で終わってるみたいだけどうちのは一応大団円…の、ハズ。気が変わらなければね(汗)木漏れ日と陽に照り映える雨の滴を思わせるサウンドがイメージだったりします。  他もいろいろアンテナ巡らせ中。誰よりも自分が完成を楽しみにしております、このサントラ(^ ^;    自作も一曲、作ってみてるのですが、これもなんとか発表できる形にしたい。  タイトルは決まってるのだ。『プリズムの橋』。メインテーマにできそうなメジャースケールの曲になる予感だけど、ただ視点がおそらくフレティ(苦笑)  リューズ、不遇だな。……ごめんよ。わざとじゃないんだ。