恋せよ青少年

 ラブはやっぱり永遠のテーマなのである。(櫻井限定)
 何かさほらあるじゃないですか、吊り橋の上で男女が出会ったら恋愛感情が発生するっていう仮説。あれ何て言うんでしたっけ、「ラベリング」? 要するに「胸がドキドキする」っていう現象にどういう名前を付けるかっていう問題なんだよっていうお話だったと思うんだけど(何故か語尾が曖昧)。
 
 物語ってのは、どんなに日常的風景を描いていても、物語であるからにはそこに何らかの非常事態が割り込んでくるわけじゃないですか。だから、そんな中で男女が出会えば、それってけっこうな確率で恋愛感情に発展するんじゃなかろうか。そもそも、ボーイ・ミーツ・ガールこそが大いなる非常事態だったりもして。
 「あいのり」なんかはモロにそうだよね。旅行っていう非日常の中で、本来なら出会うはずのない男女が出会って、そのくせやってることは食う、飲む、寝る(や、過激な意味じゃないッスよ)。めちゃくちゃ現実的な「生活」が繰り広げられ、なのにその「生活」の中に、当たり前の顔して「恋愛して帰国せよ」なんていうミッションがすべり込んでいるわけだ。
 恋愛が成立しないわけがない。
 まー、だからこそ、帰国してもその恋が続くか否かってのはひとえに帰国後のお互いのイキゴミしだいなわけなんだろうけども。
 
 恋愛ってのは、恋愛であるだけで物語だ。私は個人的には「恋愛小説書き」のつもりでいるんだけれども(ホントのところはどうなんだろう。…ねぇ、どうですか、皆さん)、「虹待ち」にはあんまり恋愛色が漂ってないような気がする。
 おっかしーなー。くっせぇ台詞も何のそのの、アオくてアホくてラブいコイバナ大好き女なんだ、私はたいがい。
 何がいけないんだー? と、考えていきますと、どうやら諸悪の根元は主人公にあるようだ。そうだ、リューズ、あんただよ。あんたちょっと色気なさすぎ。恋に落ちてる図をどうしても想像できんわ。
 話に恋愛からむと、私の筆は俄然のってくるようで、ここんとこずーっと、フレティ書く時のノリが他のキャラ書く時に比べて段違いだなーと思ってはいたんだけど、原因はどうやらここにあるらしい。(他人事だな)
 今の時点で既にアップしてるシーンの中で、ほとんどストーカー紛いの行動を起こしているフレティ少年、御年15歳なのでありますが。(「最近メールの返事来ないなー。気になるなー。会いに行っちゃえっ! 行ってみた、そしたら何とキョヒられた!? オーマイガッ、なんかの間違いだ! 追っかけて縋りついたら挙げ句の果てには張り飛ばされて逃げられてしまう。あうー。何でー…」おお、こう書いてみるとマジでストーカーやな。通報されなかっただけマシなのか…)
 こんな踏んだり蹴ったりな状況のまま、連載はもうしばらく休止なのであります。すまんフレティ、堪忍な。とりあえず、まぁるく収めるつもりではありますが。
 
 まーとにかく、このフレティってキャラはかなり恥ずかしい男だ。こっちの気も考えんと、足の裏の痒くなる台詞をぽんぽん言ってのける。今日なんか、突然「きみが絶望しなければならない世の中など、私がきっと変えてみせる。──だから、戻ってきてくれ、アメリア」なんて暴言を吐いてくれた。しかも、仕事中にだぞ。ぶっ倒れるかと思ったよ!(-o-;
 こんなもん、私だけ痒い思いしてるんじゃ割に合わないから、皆様も一緒に痒がって下さい(オイ)。終盤、多分こっぱずかしい台詞オンパレードでございます。
 …さっさと続き書こうっと(爆)
 
 
 「虹待ち」キャラでチャートテストなんて作ったら、皆様、萌えて下さるんでしょうか?(ドキドキ)
 回答者をYES/NOで振り分けてって、最終的には、リューズタイプかアイルタイプかリリアンタイプのいずれかに分類される。そんなあなたの恋愛傾向は!? …なーんて、やってみたら作者は面白そう(だが大変そう)。読者の方々はひょっとして引くのかなー。
 
 リリアンは、けっこう単純そうだな。あれでけっこう人恋しいヤツだから、優しくしてくれる男に弱いのだ。しかも、人が自分に向けてくれる好意に対して猜疑心が強いため、多少やりすぎなぐらいに愛情表現してくれる男の方がいい。でもなにぶん、表に出てる性格は救いようもなくワガママだから、それを流してもらえないことにはどうにもならない。しかも、あんまり「あーハイハイ」ってな感じで流されると、軽くあしらわれてるって言って怒り出す。
 …うわ、めんどくせー。
 
 アイルはどうかというと、逆に「世話の焼けるタイプ」に弱いかもしれない。よく気がつくやつだしね。心おきなくお節介をさせてくれる男にハマってしまうのだろう。ドラマでもけっこう見かける、尽くしたあげくに捨てられる女。その素質は十分あるぞ! ぼく世渡りヘタなんですとか、生活能力皆無なんですとか、そういう男はアイルのツボ。
 ただ、彼女実は「誰に何と言われても自分はこうしたい」みたいな主張がなかなか表に出せないたちなので、そこのあたりを後押ししてくれるなんていうオプションがほしいところ。
 
 …パターンがまるきり分からないのが、リューズだ。
 ううむ、さっきも書いたけど、こいつは恋愛してるさまが想像つかない。多分友情と恋愛の区別ついてないんじゃなかろうか? 付き合ったからって相手一筋に尽くすとも思えないしなぁ。強いていえば、「いつも気がつくと隣にいる人」が自然にラブに変わるのを待ちましょうってところかな。気の遠い。
 なんていう一方で、やつは意外に「背を向けられるのを嫌う」のだ。諸般の事情から。しかも、日頃のキャラが邪魔するのか「待って」が言えない。ゲットしたいなら長期戦覚悟、そして、たとえポーズでも決して背を向けてはいけない。案外面倒なやつ。
 
 ところで、この3人の中で一番男にもてるのってアイルだと作者は思うんだけど。どうなんでしょう男性諸氏。
 明らかにリューズって女だと思われてなそう。
 こんなやつを主人公に戴いてしまった「虹待ちの空」、華やぎは脇キャラに求めるより他になく。恋愛小説書き・櫻井は物語と描写のバランスに日々苦悩(ってほどでもないけど)するのでありました。ちゃんちゃん。