『うつしみ』撤収にまつわるエトセトラ

 やっぱり票は欲しいのよね、ええ!(^o^;
 
 …ということにわりと前から気付いてはいたワタシ、これでも一応「キャラミル研究所」の性格診断はタイプ4でした!
 や、私普段見せてる顔がこんなじゃないですか。あたしはあたしだも~ん、読みたい物語書いてるだけだしー、プロはそりゃ目指してるけど、ウェブは趣味なんだからあんまりガツガツしてるのも世知辛くて嫌だよねー。
 そんな感じのニンゲンだと、櫻井のこと思ってた人、けっこう多くないですか?
 そう思われてたんなら、そう見せようとしてたわけだから私としては本望なんですけどね(^_^)
 
 この「寝言」の多分一番最初の記事に、こんなこと書いたと思うんだけど…
 私、自分ってチョー小説がうまいとは絶対に思わないけど、それなりだとは思ってたんですね。あははははー。どこからそんな妄想がでてくるんだか!
 学生時代は文芸部で、その頃からキャラメイクおよび設定オタクっていう部分は持ち合わせてたけど、文章をつづるってこと自体に関してはけっこう仲間内からも評価されてたんです。これでも一応ね。
「櫻井は文章がうまいから『読ませる』ってことに関してはOKだと思う。でも(以下、内容についてはいまいち薄い、キャラが作者の都合で切り回されてた、という部分に対する指摘が続くのです)」というコメントを、けっこうきっぱりものを言う友達からもらったことがあるざんす。けっこう嬉しいんですわ。手前味噌でスミマセーン(^O^;;;
 文章をオジョーズにつづるってことと、うまい小説を書くってことを、心のどこかで取り違えてたあの頃(遠い目)
 
 うつしみのキャラには、共通のキーワードを与えました。
 メイン3人娘も、雨女も、虚弱体質のボーヤも、みんな同じ。
 「あたしの心の居場所はどこ?」ってのが、それです。わー、かなりネタばらしてんな。いいのか櫻井? いいってことにしよう。もう書いちゃったしな!(消せよ)
 いろいろな立場のキャラクターが、違うやり方で同じテーマにアクセスして物語が回っていく形式が私は好きでして。うつしみについては、極端な設定オタクにもキャラメイクオタクにも陥らずに、自分的にけっこういけてると思ってたんですよ。まー、本当にいけてると思わない作品を人様に見せるほど失敬なヤツではないつもりですから、当然といえば当然ですけど(^ ^;
 
 だから「うつしみ」、力試しのために発表しました。検索サイトにも登録して、宣伝して。アオリ考えるのはわりと楽しいんですよね。かなり真面目に広報活動してました。読んでくれる人、増えるかなって思って。
 それまで、小説ってただ自分のサイトにおいとけばいいんだと思ってたんですね。でも、何か違うらしい? 他のサイトさんでは、コンスタントに新規のお客様が来るのに、うち来ないぞー(>o<; なんでなんで!? と思い、そういえば自分ってあのサイトにどこ経由でたどり着いたっけ? ああそうか、登録して宣伝しなきゃダメなのか! ……と。  その頃からですね、自サイトのカウンタの数字を(ほんの少しですけど)気にし始めたのは。    今でも、別にアクセス数がどうとか大して気になるわけでもありません。  でも、私の小説をどれだけの人が読んでくれてるのかは、ものごっつ気になる。ええ、そりゃもう。自分の体重の増え具合の数十倍は気になります。  だって私、読んでもらいたくて書いてるんだもん。  自分が読みたいように、書きたいように書いてますーとはいつも言ってるけど、それを手間暇かけてウェブにアップするのは、ひとえに読んでもらいたいからです。読んでもらう気のないテキストを垂れ流すほど、暇でも失敬でもないつもりさね、アタシは。  でもって、どうせ読んでもらうならけなされるよりは褒められた方が純粋な意味でハッピーです。これに頷かない人、自分に嘘ついてないかい?    ……うつしみは、何で反響がないんだろう?  票が来ないってのは、読者の目に留まってないだけなのか、目には留まってるけど面白くないから反応がないのか、票が来ないって事実だけじゃあどちらとも言えないものがあるわけなんですが、どっちにしてもあんまり嬉しくはない。  有名なネット小説の作者さんには、やっぱりというか何というか、中傷も来るらしいですね。ああみっともない。そういう話って、噂に聞くだけで当事者でもないあたしが恥ずかしくなってきますね。中傷だなんて。やっかみ根性まる見えじゃん。読者に迎合してるとか組織票に違いないとかいう内容なんですかね? 自分の実力のなさを露呈するかのように、よくそんな醜いテキストを垂れ流せるものだ。私だって、ネット物書きとしては派手ではないけど、そこまで落ちてねーぜ。  ──私のは無名だから、そもそも中傷も来なくて安心(T_T)    言っておきますが、中傷が欲しいとは思いませんし、中傷をもらう作家さんを羨んでもいません。あんなものは「批判」とも「意見」とも認められないものだから。相手するにしてもしないにしても、お疲れさまですと心から思います。    うつしみに何かいけないところがあるかどうか(あるだろ)、それはどこなのか、ぶっちゃけた話、Tっちに相談とかしました。実は。  そんな中で、櫻井、ない頭でいろいろ考えました。  考えた結果が、今回のタイトル変更であったり、冒頭差し替えであったりするわけです。  票欲しさにメンテナンスするのかよ、と思われた方、そうと言えばそうですが違うと言えば違います。  どーゆーこっちゃねんと言いますと、読んでもらいたいってだけなんです。ものすごいシンプルなんです。櫻井は頭の構造がシンプルなんで、考えることもシンプルです。読者が増える→票を入れてくれる→票がいっぱい入ってるってことは面白いのかなと思われる→また読者が増える。なんて楽天的なフローチャートが考えられませんか? 小説の実物がちゃんと面白ければの話ですけど。  櫻井は単純なので、評価されるとより頑張ります。いつもマジなつもりですが、もっともっと高みを目指そうとか思います。  結果、皆様により面白い物語をお見せできるんじゃないかなーと。  ね?    要するに、お母さんに褒めてもらいたくて一生懸命お手伝いをする子供と同じなんです。好きなあの子によく思われたくてクラス委員に立候補しちゃったりとかでも可。  早い話が、ひとに認められたいってだけなんです。  冬木さんがうちのサイトを評して、「創作に対する真摯な姿勢と志の高さがほの見えるような気がして心が洗われます」なんて勿体ないお言葉を下さってましたけど、実際のところはこんなもんです。
 スンマセン(^ ^;
 

 そんなわけでの、「うつしみ」撤収です。
 今度お目にかける時には、「虹待ちの空」と名前も変わり、従来製品の30倍(当社比)、驚きのおもしろさになっている……ことを狙っています。
 櫻井水都のワガママをどうか見逃してやって下さいまし。