(スプラッタ系はどうも苦手なの、と言う方は、この先お気をつけください。)
ちょうど10日前に当たる11月12日、私は「ファイナンシャル・アドバイザー3級」という試験を受けるため、県内某所までいそいそと出かけました。
そんなこんなで勉強の出来具合は万全とは言えませんが、悪あがきはしようと、デカいトートバッグに全3冊の参考書をびっちり詰め込んで肩に担いで歩いてました。重いんです、これが。こいつを担いで早く会場に着いてカンニングペーパーを作らねば、もとい、アンダーライン引いた部分のおさらいをしなくては!
よく分からない場所なので、地図のコピーと首っ引きで歩くわけです。そして歩道橋を越えて、あと10分ほど行けば着くぞってぐらいの場所で、櫻井、いきなり、コケました。
ええ、櫻井コケるのは日常茶飯事ですとも。何か体の重心が上の方にあるらしくて、よく何もないところですっ転びます。おかげで膝小僧にアザが絶えません。この日コケたのも、特にこれと言って何もないところでした。ああこのズボン結構お気に入りなのになぁ、すり切れちゃうなぁ、などと頭の片隅でぼんやり思いました。そんな悠長なこと考えてると、肩に担いだクソ重たいトートバッグが傾きかけた私の体を思い切り地面 へ引っ張りました。今考えりゃ、参考書なんて投げ出しちまえばよかったんですが、何故か私は参考書の入ったバッグをしっかり右の小脇に抱え込もうとし──ズボンの膝部分へのダメージを最小限に抑えようという頭も働いてしまい──左手だけで自分の体重支えきれるはずもなく──顔面 、派手にアスファルトと衝突です。
いやもう、痛いとか何とか言う前に、思いっきり「ボキッ」って音がしたのにびっくりしましたって。そして口の中、じゃりじゃりする感じ。イヤ~な予感がしましたとも。ふと足下を見ると、白いエナメル質の破片が転がっているわけですよ。分かっちゃいたけど恐る恐る舌で探る……前歯が欠けているぅぅぅ!!!
ここら辺で、痛みが襲ってくるんです。ちょうど人中のあたりから血が出て出て止まらない。口の中もまったり鉄の味だぞ。ああー、テストがぁ。って言うかこういう時って110番だっけ、119番だっけ?(かなり混乱している模様)
通りすがりのおじさんが大量にティッシュをくれたので、その人に、
「あのー、救急車って119番でいいんでしたっけ」
などとマヌケな質問をし、そうだということが判明したので自分の携帯で早速電話。しかし転んだ場所をどう説明すればいいのか分からず救急隊も私もだいぶ行き違ってしまい、ようやく見つけて乗り込んで病院に向かうことにあいなったわけです。
……考えてみれば、私、救急車初体験? でもあんまり嬉しくなーい……(ToT)
病院に着くまでにも、そして着いた後にも、私の苦痛は痛いことよりも何よりも、ことの経緯を話さなければいけないコッ恥ずかしさが一番大きいのでして、医者の中にかなり好みの顔の人がいただけに余計それは募るわけです。
歯よりも皮膚の方が先決だと言われ、まずは消毒。当たり前だがめっちゃ染みる。消毒薬で涙流したのは物心着いて以来初めてだ。続いて上顎を中から外から縫いました。一応嫁入り前の顔なんだよなぁ。まぁ仕方ないけど。ごめんTっち。キミの彼女、ずいぶんマヌケな顔になったぞ。あはっ。
この日、テストが終わったら彼氏と一緒に食事のはずだったのに当然パー。お互い忙しかったから会うのはずいぶん久し振りだからちょっとおしゃれ気味なズボン履いたのにぃぃぃぃぃぃ…………
これを書いている今日、無事抜糸が済みまして、まだ跡はありますが一応治ったといえる状態です。人間の体の神秘に心動かずにはいられない今日この頃(ホントか?)
あとはこの歯っ欠け状態を何とかせねば。仕事でお客さんにニコッと笑うたびにオバカな顔炸裂させてしまう。今度の土曜にでも何とかしよう。そうしよう。
仕事といえば、数日休ませていただいちゃいましたね。真面目な話、単なるオイラのドジだというのにとっても心配してくださった上司・同僚に心からのお詫びと感謝を。
今は(と言うか、それまでも)体自体は全く健康体なので、もしこれ読んでくださってる方で「櫻井、大丈夫かぁ?」とか思ってくださってる方がいらっしゃるなら、大丈夫です。
歯は欠けてしまいましたが……オイラ、歯が欠けるのは初めてじゃないんで結構平気です(爆)