キャラ視点で歌詞をば。つっても、あんまりキャラ性限定しない仕上がりだと思うけど…焦点がちょいとボケたかなぁ。
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『偏西風』詞・曲:echo
動かない翼なんて 場所をとるだけなんだと
わかってるのに 両手に抱えて捨てられずにいる
見上げる空の高さを たとえば希望と呼ぶなら
伸ばした腕はいつか 太陽に届くのだろうか
未来地図はいつも空色
闇に沈んだり 時々 澄みわたったり
羽ばたけなくても 人生そう不自由ないよと
誰かが笑う 動かない翼を袋に詰めながら
羽ばたいたところで結局 風向きには逆らえずに
みんな同じ方向へ流されてくだけなのかな
心模様はいつも空色
雨ににじんだり たまに思い焦がれたり
日々とはつまり この星の回転運動のことで
同じ場所を少しも離れることなく
生きてくことは 身の程を少しずつ思い知って
あきらめることを練習するプログラムなんだとしても
翼のとれたイカロス
偏西風にあおられて 成層圏のかなたまで
降り立つ先なんか知らされもせずに 心だけは
どうか 高く
たとえば希望は 昔夢みた綿の雲みたいに
近づいた途端 白い霧と消えるだけなんだとしても
あぁ ぼくの中から生まれるどんなものだって
この星から何ひとつも切り離されてやいないんだ
心も 身体も 過去も未来も
すべては世界をめぐる大きな環の中に
翼を抱えたイカロス
偏西風に流されて 海も山も季節も超えて
成層圏近くで広がって 薄まって この声が
誰も救えやしなくても 世界なんか変えられなくても
あとかたもないぐらい薄まっても この星の大気に
なれるのなら
動かない翼なら 胸に抱きしめて
風向きのままに どこへ流れ着こうとも