【振りサイト再録】第37回を熱く語る会(三橋偏重…かな?)

いやまだネット環境復旧には至ってないんですよ…
引っ越しはすませたんですけど、このあたりはちょっとばかしADSL回線が死んでまして、アナログより遅いという有様なのです。
だから、ケーブルネットを申し込んだんですが、その工事が10月1日。
今は、その死んじゃってるADSLよりか少しは早いかなってぐらいの、アナログ回線で接続しております。
従量課金ってとってもオソロシイ…(ブルブル)。初心をすっかり忘れている櫻井です。

さて、そんなわけで、ポイントを絞った感想です。が、がんばるぞー。

花ちゃん引き続き葛藤してますねー。見てるモモカンもやきもきしてるでしょう。でもここはぐっとガマンの子。そうだよね。“自分で”答えを“見つけなきゃならない”んだもんね。誰かから教えられて納得するだけじゃ、本当の成長にはつながらないもんです。教える側としちゃー、とっとと答え言っちゃったほうがずっと楽なんですけどね。この人やっぱりすごい教育者だぁ。

プレッシャーから思うように身体が動かない4番先輩。自分が普段どんなふうに打ってたかも忘れてしまぐらい。バッターボックスからは、こっちをじっと見つめてて、アドバイス飛ばしてくる田島の姿。「てめえちょっと向こう向いてろ!」っていうモノローグ、すごいよくわかる! うんうん、みっともないよねぇ、見られたくないよねぇ。<むやみにプライド高い女、ここに1名(;^_^A
そんなこんなでイライラしてる花井、三橋に「7点目入れてやれなくて」と謝りますね。んで、三橋はやっぱり例のごとく、「オレがバント失敗して」と逆に謝り返しちゃう(笑)
「恥を忍んで」三橋に謝ったつもりの花井、いつも通りっちゃーあまりにいつも通りの(笑)三橋の態度に、つい怒鳴りつけてしまうわけで。んで、それが「やつあたり」だったと思い至って、ガクゼン。なんだか、このあたりの流れ、ホントに花井って子はプライド…っつーか、誇り高いのねーと思います。妬まない、羨まない、自分の非は冷静に裁く。彼の理想自己は、すごい完璧人間なのかしらん。

さて、一方走塁も守備も大活躍の田島様。一人で3アウト取っちゃうなんて、すごいなぁ! そして呂佳さん評…「チビッコめぇ あふれる野球センスだな」。チビッコめぇ、って…なんか可愛いんですけど!?(笑)
あ、そういやこのかたの苗字が判明しましたね。仲沢コーチですって? じゃあ利央のフルネームは(よほど複雑家庭とかでなきゃ)仲沢利央、ですか。私以前に、利央の苗字は相沢だー!とか予想してましたけど、ニアピン? ニアピン!?(黙れ)
あの場で“ナイス”だったのは確実にキミだったというのに、輝ける白い歯とあふれる笑顔で三橋に向けて「ナイピッチ!」。さ、栄口君も惚れた!(笑)

さて、やつあたってしまったことへのフォローを試みる花井。なんか阿部がオモシロイ…「お前は気ィ鎮めとけ」と言われて、こぶしワナワナさせながら「はぁい」とお返事。ふ、不憫だ、けど笑える…(肩を震わせて笑)
(……笑いを鎮めて)
さっき怒鳴っちまってゴメン、でもお前固まってたけどピッチングにはなんも響いてなくてスゲェいいピッチャーだ、と言う花井に対し、しどろもどろになりながら三橋が語るのです!
「かなわなくても オレ や や やる」
「1番 もらうため に オレ きそう よ!」
……みはし……!!!

もう、私この子のこういうトコに心臓ぶち抜かれてんだなぁとホントに思いましたわ。
花井が前のほうのページで言ってたけど、「能力とか 性格とか 境遇とか…」「口実探してんじゃねェんだよ!」、まったくその通りなんですよね。でもそっちの方向へ流れてっちゃうのが人間なんですよね。そのほうが楽だから。どうすればできるか、を考えるより、できない理由を探したほうが気が楽。才能がない、性格的に向いてない、境遇が悪かった。恵まれてない自分ってカワイソー、ってなカンジの自己憐憫の図式。
花井は、そういうのは意味がねェと思っているけど、田島がらみのときだけはつい、そっちの方向へ行っちゃいそうになるんですよね。「お前は天才、オレは凡人」って。

花井が想像する通り、田島はまちがっても、三橋に対して「満足してんなよ」とは言わないでしょう。ヒヨコ組どうしだからとか(笑)そんなこととはたぶんまったく関係なしに、田島は“体格という限界”に挑んでいる。だから、同じように“誰にもかなわなくても投げ続けたい”という一心で頑張ってる三橋を、認めてるわけですよね。
花井がそういう意味で「満足してる」とはとうてい思えないんだけど…ああ、でも、やっぱり花井はどこか、自分のプライドを黙らせようとしてるのかもね。
中学時代、4番だった花井。キャプテンも務めて、チームメイトの信頼厚かった花井。彼はきっと、負けることに慣れてないんじゃないかなぁ。こういう、多方面に器用な子って陥りやすいんですよね。ほどほどの努力でそれなりの成果が出てしまう、だからここまででいいじゃん、みたいな。それ以上の挑戦をしたら、負けてしまうかもしれない。だから、このへんで…と。

負けるのは、悔しい。どんなに手を伸ばしても届かないのは、みじめ。そんなことは三橋だって百も承知なんでしょう。それでも、挑むことはやめられない。悔しさよりも、みじめさよりも、投げたいという気持ちのほうが何倍も勝ってしまってるから。
悔しさから、みじめさから、いっとき逃げるために、挑むことや競うことをあきらめたとしても、それは自分にとって一番大事なものを投げ捨てるのと同じことだから。

私は、花井のこと今まで、田島に負けてるけどそれを認めたくない、だから本気で挑むことをやめようとしている、っていうふうに捉えてまして、そのようなカンジのSSも書き途中だったんですけどね(;^o^A ひょっとしてちょっくら誤解してたのかもしれないです。
上↑みたいなこともたぶんあるでしょうが、それに加えて、彼は「平常心でいなきゃならない」っていう枷を自分にはめちゃってるのかもね。キャプテンとしての働きは本当にすばらしい花井、自分を律することにむやみと精力傾けちゃって、田島のこと妬んじゃいけない、羨んでもしかたない、オレはオレ、対抗意識なんか燃やしてんじゃねェよ、というふうに自分を縛っちゃってたのかもしれない。
どれもこれも、偽らざる“本当の気持ち”なのにね。

翻って思うに、三橋は誰のことをも妬んで…るかどうかはわかんないけど、少なくとも羨んで、自分と引き比べて負けてると思えば怖くて、悔しくて、ガタガタ震えてるわけでしょう。穏やかでもないし美しくもない感情だけど、ホントにホントにそういうのは大事だよなと、30オバサンは思います。
ナンバーワンにならなくてもいい、のかもしれない、確かに。でも、ナンバーワンになりたいと思い焦がれて、手を伸ばす姿はとても尊い。その結果、たとえ届かなくたって、そこにはとんでもなく大きな意味があるし、なによりカッコイイと思うのです。

ううむ…このシーン、ハナシがかみ合ってなかったり助詞つけないで喋ってたり(花井君球速い、沖君左、って三橋…何歳児だよお前…/笑)スゲー笑えたんだけど、その笑いも吹っ飛んじゃうぐらい、ドラマティックな花井の覚醒でございました。
ええっと……覚醒、だよね? 田島と比べて、オトナゲなく悔しがって、時には素材の次元が違うことに投げやりになったりもして、でも追いつきたくて、競って、やっぱりかなわなくて、落ち込んで。それで、いいんだと。そうやって前進していくしかないんだと。
よかったねぇ。これで花井と田島、ホントの“ライバル”になれたんだねぇ。

──あいもかわらず、どこが「ポイントを絞った」感想なんだかというカンジの長さですが(爆)
だ、だってさーしょーがないじゃんよー原作があんなに盛りだくさんなんだもんよー。ひぐちさんのせいですひぐちさんの(笑)
 

 

……しかし、今回のエピソードで、私がムダに数ヶ月もあっためてた花井葛藤→立ち直りネタが完全に後出しになっちゃったぞ……
それでも、書きたいシーンがあるので書き上げるつもりではいますが…よ、読んでくれますか(汗)