【振りサイト再録】第24話を熱く語る会(三橋偏重)

 わざわざ断り書きしなくたって、お前の感想はいつだって三橋偏重だろって言いたい気持ちはよく分かります。でも毎回断り書きしたいんです、だって三橋の名前打つだけでドキムネなんだも~ん(笑)

 ──というわけで、遅ればせながら第24話の感想を。

[鼻血の余波]

 鼻血出したため両ワキの下に氷嚢かかえて横たわってる三橋をベンチに戻ってきた阿部が目撃して真っ青になってるところで終わった前回だったわけですが。

 スタンドでは、「あの子のハナヂ ひっさしぶりに見たわー」とレンママ。あれ? そこからも見えてたの、おかーさん!?
 前回花井君がとっさに自分の帽子で三橋の鼻隠してやってたのは、桐青側に三橋の体調不良がバレないようにっていうとっさの配慮だったのかなーと思ってるわけなんですが、そして今回見るかぎり、実際バレてる気配はないんですが、これはやっぱり、母親だから気づいたんでしょうかね?(私、プロ野球を観戦した経験しかないんですが、スタンドからグラウンドって、かなり遠くないか?)
 しかし、三橋ママと花井ママ、その鼻血にも動ぜずノーテンキな会話を繰り広げております。
「あらまー 女子の応援で興奮しちゃった?」
「うちの子中学男子校だから ジュンジョーなのー」
「やらしーっ」
「思春期よーっ」
 ……おかーさんがた、明るいわ(笑)まぁ、スタンドはこれぐらい明るくないとね。溜め息つくよりずっといいってもんです。

 一方、阿部は前回のラストでモモカンにたしなめられ、絶望的な顔はしてないものの、充分に深刻な面持ち。
「さいごにハナヂ出したのいつ?」
「中3!」
 などとかわしながら、全然動じた様子もなく三橋をあおいでいる9組ズ。(ところで、泉の鼻血ラストは中3か…なにが原因? 思春期ゆえ?/笑)
 深刻に見守っている阿部に気づいた田島、阿部にうちわを交代します。
 ……阿部、ひょっとして、見守られてる?(;^_^A

 このやりとりが聞こえていたのだろう三橋、がばっと起き上がって、鼻につっこんだティッシュをすぽっと引っこ抜いて(笑)、
「オレ 投げれるよ! ゆーとーりに投げられるからね!」
とね、言い募るわけですよ。
(こ、この顔が、この顔が…! かっかわいい…!! 私だけですか、そう思うの?)

 一方、それを聞いて、うれしいより先に複雑な気分になる阿部…うん、そうだよね。確かにキミ、オレの言うとおりに投げろって言った、第1話で。もともと自分から言い出したことだ。
 あれを言ったときの阿部は、この気弱な投手を支配してやろうぐらいの黒~い(笑)気持ちだったんだよね。でも、今は違う。ほんとうに自分のエースを大事に思って、勝たせたいと思って一生懸命リードしてるわけだ。
 リードどおりに投げてくれることを前提にリードするわけで、そして三橋はほぼ100%、要求に応えるだけの制球力がある投手で。それ自体には何も問題はない。ない、んだけどね……

 あの時の阿部は黒かったかもしれない、でもあの時の三橋は、黒かろうがなんだろうが、リードくれるってだけでうれしかったわけで、初めて出会った“自分に働きかけてくれる捕手”の気持ちをそこねないように、必死で食らいついた。
 そんで、まあ言っちゃえば単に「この人に嫌われたらオレマウンドにいられない」っていうだけ(っちゃあ語弊があるかもだけど)だったのが、明らかに「この人とちゃんとしたバッテリーになりたい」っていうのに気持ちが変化して、今に至るわけですよ。

 お互い、このほんの数ヶ月で、ものすごい気持ちが近くなってるんですよね。でも、どっちもたぶんそれに気づいてない。
 たぶん、三橋はいまだに「オレは阿部くんがいなかったらただのダメピーだ」とか思っていて、阿部は「オレがうっかり、首振る投手は大嫌いだなんて言っちまったから、こいつはいまだにその言葉に縛られてるんじゃないのか?」なんて思ってるっぽい。

(続きます…)