いや、昨日のハナシなんですが。
ちょっと、皆さん、今日の準決勝戦見ました?
私は職場のテレビで、6回表から7回裏までの顛末しか見届けられなかったんですけどね…全部見たかったんだけどね……休み時間が終わっちゃったんだもん!(ToT)
──ちなみに、甲子園準決勝戦第一試合・京都外大西 v.s. 宇部商のハナシです。
タイトルどおり、スゲースゲー叫びながら昼休みを終えて、事務室に戻ってきたわけなんですけども、いやーいいトコから見始められたわ!
だって、6回表の時点で3-2だった点数が、7回裏の時点で6-6になってるんですぜ(*o*)
京 宇
6表 3 2
6裏 3 5
7表 6 5
7裏 6 6
……意味分かります?(汗)
つーか、詳しくはコチラ。(Sports@nifty 甲子園2005特集の一部です)
http://sports.nifty.com/live/baseball/hsb/05081901/index.htm
すごいなあ、この試合は。みんな全然試合をあきらめてないよ! 逆転されてそのまま負けちゃうチームのムードって、こう、何というかあからさまに集中切れちゃってたり、どんよ~りした空気が流れてたりするじゃないですか。それが、ない。
なんだかんだ言ったってチームで一番重圧背負うポジションって、投手じゃないですか。もちろんローテーション組んで、あんまり無茶なスケジュールで投げないように考えてはいるんでしょうが、準決勝にもなってくればスタミナ限界近くまで来てるはずです。だからまぁ、多少打ち込まれちゃうのはしょうがない(ショックだろうけどさ、誰よりも本人がいちばん)。でもそのたびごとにきっちり点取り返してくれる打線があるってのは、さぞや心強いだろうなぁ。
野球っていうスポーツのちょっと特殊なところで、そのチーム的に“一番うまくいってる状態”ってのは、ようするに投手が完全に抑えてる状態じゃないですか。だからついうっかり、「チームの善し悪しってピッチャーにかかってるよね~」とか思いがちで、実際そのとおりな部分もあるけども、こーゆう↑試合展開になると、「やっぱ野球は全員でやるんだよ!」とあらためて思うわけです。
2巻(ってもちろんおお振りのことね)三星戦において、点取られて落ち込んでた三橋に、次の回でニシウラーゼはちゃんと取り返して「オラ逆転したぞ」と肩叩いてる、あのシーンが彷彿と…
うー、いいねぇ!
──なんてなカンジで胸を熱くしながら、帰宅してスポーツニュースをつけるわけです。
なにせ、10-8で京都外大西が勝ったってことだけは分かったんだけど、その成り行きが知りたくてですね…(笑)(だってまた点数増やしてるよ、どっちも)
そしたら、9回表を見られなかったことを心から悔しく思ったさ~!
だってさー、“ランエンドヒット”ですぜ~。ホームにつっこもうとしたサードランナーが挟まれて、今にもタッチアウトになりそうなところでぎりぎりの攻防を繰り広げてる一方、ファーストに向かってきたランナーをアウトにしようと投げたボールが悪送球で、その間にまんまとランナー2人生還したんですぜ!って説明しながらわけ分かんなくなってきたよ(笑)
これって、細かな部分は違うけど、京都外大西のサードランナーが置かれた状況って、桐青戦で2,3塁間に挟まれた三橋と同じカンジかな?
桐青戦のほうでは、3塁にいた花井がそのどさくさにまぎれてホームにつっこみ、先取点ゲットしたんでしたっけ。
……あの状況がリアルでほぼ再現されたのか……
(つーか、あの状況は“ランエンドヒット”っていうんですね。覚えとこう)
珍しいものを見損ねてしまった……。ううー。
あと、野球つながりで、ちょっと読書メモを。
野球少年な絵が表紙を飾ってるのに惹かれて『きよしこ』(重松清/著)を読んだんですが、電車の中でうっかり涙ぐんでしまいましたよ(;^_^A
詳しくはコチラ↓
[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101349177/qid=1124622771/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/250-0754406-6373006]
まーかいつまんで言いますと、やさしい言葉で綴られたやさしい話だけど、言葉をうまく喋れない少年に与えられた境遇はきびしく、その中で少年は誰の傘の下で羽を休めることもなく、ひとりぼっちの戦いを繰り広げ、その姿はいとけないけれどたくましく、そして何よりも誇り高く──そしてやっぱり、途方もなくやさしい物語、だと思いました。
そうなんだよね。マウンドに立った投手は、どんなに自信がなくても、ノーコンでも、球を投げなきゃいけないんだよ。その役目を誰も替わってはくれない(つーか、替わってもらうってことはマウンドを降りるってことだからして)。
言葉だって、うまく喋れない言葉を避けて、言いやすい言葉に言い換えていくばかりじゃ切り抜けられない状況っていうのがあって。主人公の少年は、“ピンチヒッターを送る”ように、言い換える言葉を探したり、またはなんにも言わなかったりするけど、本当に大事な気持ちは、ピンチヒッターじゃない、気持ちそのまんまの言葉でちゃんとしゃべるんですよ。一発でうまく言葉のアタマが言えなかったりするけど、逃げずに、言う。その姿がカッコイイ。
そんなわけで、この本、オススメです。