※ストーリーの楽しみを阻害しないと思われますが、ネタバレに厳密な方はご注意ください。

瀬川 蘭子 (Segawa,Ranko)
「……褒めてるんだよ。さっさと気づけ、馬鹿野郎」


 “フールズ・ゴールド”のドラマー。通称、姉御。
 11月2日生・蠍座・A型。第一話で初登場時、20歳。シリーズ終了時点で28歳ほど。
 胸に届くぐらいまでのロングヘアを、暗めの赤色に染めている。目鼻立ちは整っているが、表情があまり豊かでないためか、第一印象で怖がられることも。身長は165センチ前後で、スレンダーな体型。

 ドラム経験は、小学校の鼓笛隊での小太鼓が最初。その後、父親の転勤で海外に渡り、現地の中学校で知り合った仲間とバンドを始めている。高校二年で帰国し、編入した学校で軽音部に所属した。中屋水明とはそれ以来の“リズム隊コンビ”。
 作曲はしたことがない。作詞のみ時折するが、“フールズ・ゴールド”結成後はもっぱら映光に任せている。
 スネアドラムの細かい拍刻みに心血を注ぐ。リズム感は正確でありながら、ほんのわずかずつ前にのめるようなビートを叩き出すのが特徴的。見かけによらず突っ走り型である彼女の一面が顕れている。
 バンドの音にシビアなダメ出しをするが、自己に対してはそれ以上に厳しく臨む。

 必ずしも彼女の音楽活動は家族の賛成を得ているわけでもなく、とくに父親は、娘が高校卒業後もバンドを続けることに反対している。ちなみに母親は中立、兄のみ全面的に応援しているという状態。
 帰国子女であるため、英語だけでそれなりの大学へ進学できたはずだが、高校卒業とともに水明と同様、バンドとアルバイトづけの日々を送っている。その際に父親から宣告された「五年頑張ってみろ」という期限が、彼女の背中に覆いかぶさっている。
 女っぽい言葉づかいを極限まで排し、ファッション誌や流行りの服を買う金があるなら音楽雑誌やCDに費やすという方針を貫く。メンバーの中でも、彼女がスカートをはいている姿を見たものはないようだ。
 趣味は料理。また最近では、ツーバスのドラムセットを手に入れるべく、日夜貯金に励んでいる。




BGM : T-SQUARE「JEALOUSY」


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