※ストーリーの楽しみを阻害しないと思われますが、ネタバレに厳密な方はご注意ください。

中屋 水明 (Nakaya,Mizuaki)
「サバ缶ひとつで二日食いつなぐこととかってないんだ? いいなあ…」


 “フールズ・ゴールド”のベーシスト。(たまに)自称、みーくん。
 7月6日生・蟹座・O型。第一話で初登場時、20歳。シリーズ終了時点で28歳ほど。
 金色に近いほどに脱色した茶髪が、肩につくぐらいまで伸びている。身長は180に少し欠け、かなりの痩躯。あごや鼻筋は細く、目は切れ長で唇も薄いが、やや下がりぎみの目尻が、不思議と隙のある印象を与える。

 最初に手にしたのはギターだが、「ギタリストはかぶってるから」という理由で始めたベースが、現在ではもっぱらの得物。
 作詞はほとんどやらない。ギターでコードをつかんでからベースラインを考え、その上からメンバーに歌詞を乗せてもらうというのが基本的なスタイルだった。映光が作詞作曲をするようになってからは、もっぱらアレンジのみ。
 複雑怪奇なベースラインをこよなく愛し、それを支える基礎練習にも、毎日相当の時間を割いている。奏法としてはチョッパーを多用する傾向。縁の下に徹しようという気はまったくと言ってよいほどなく、ともすればギターと食い合うほどの音同士の衝突が聴きどころであると言えるかも。
 バンドのフロントマン的役割を自認する。いわく、「女性客担当」。

 音楽ライターの叔父の影響で、早くからバンドサウンドに興味を抱いていた。水明自身の年齢からすればやや古い洋楽が、彼の音楽の原体験となっている。
 中学時代は音楽よりむしろ陸上部でハードル走に燃えていた日々だったが、マイギターを手にして以来、しだいにバンド活動に傾倒してゆく。きょうだいが七人おり、その中で“キャラがかぶらないようにする”ため、誰ものめり込んでいなかった音楽を選んだという一面もあるかもしれない。
 高校三年で学級委員をしていた時のあだ名が「バカ殿様」で、本人は喜んで呼ばれていたものと思われる。一貫してお調子者で女好きという路線を貫いているが、ふとした時に、一ミリの逸脱も許さないほどの几帳面さと気むずかしさが垣間見える。
 バンドづけの割には、巧みにヤマを張ってそれなりの成績を保っていた。今現在は、数種類のバイトを掛け持ちしながらスタジオ代を捻出している日々。
 痩せた身体に似つかわしくないほどの大食いである。一方、アルコールは大の苦手。




BGM : 『KOF '98 ARRANGE SOUND TRAX』より「IN SPITE OF ONE'S AGE」


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