五代ゆうフリークス!
本格ファンタジー作家の旗手・五代ゆうさんを熱く語りましょう!
(註:ご面倒ですが、下から順にお読み下さい)

このページは、当サイト掲示板に存在していた「五代ゆうフリークス!」スレッドの過去ログです。
投稿停止、閲覧のみ可となっておりますのでご了承下さいませ。
(この話題を蒸し返したい方(笑)は、メイン掲示板にてどうぞ。お待ちしてます♪)


[ 1 / 1ページ ]

Re:読みました(^^
投稿者:櫻井水都@管理人 さん  ( uid 26999, posts:50, since 2001/06/13 )
投稿日: 2001/08/06 (月) 23:34

記事No.4 へのコメントです。

とみ〜さん、こんちわー。

>北欧神話をベースにしながら、こうもみごとに独自の物語が構築できるものなのか、と驚きました。
>神話の持つ雰囲気を崩さないままに、みごとにアレンジしてあるのが素敵です。
そうですよね。私実は、ファンタジー書きのくせに北欧神話をよく知らないという…(爆)そんな私でも、無理なく世界の設定に入って行けて、北欧神話の神々の名前や固有名詞に依存しないで、でも要所要所で使われてて極寒の異国の雰囲気を醸し出してくれます。

>織りなす物語もそうですけど、文体がまたいいんですよね〜!
>冬の寒々とした孤独感。
>何処か不安定な楽園、グラズヘイム。
>そして結末に至るまでの壮大な描写。
>それぞれが確固たるビジュアルとして脳裏に浮かび上がってきます。
ええもう、櫻井、この人の影響で「風景のさわれる」描写を目指すようになりましたもの♪ 道は険しいですけど(^ ^;

>>共通する文脈
>どういうんだろう?
>まだ他の作品を読んでないのでなんとも言えないです……。
他の作品をお読みになる前に、語っても差し支えないならここでいくらでも語らせていただきます、不肖櫻井!
ダメならおっしゃってくださいね〜。ちょっとぐらいならいいかななんて言われたら、きっと終いまで語りますから(爆)

>五代さんの他の作品もぜひ読んでみたいと思います(^^
そんなら、素直に次の作品の「機械じかけの神々」がお勧めですよ。
「はじまり〜」よりは、キャラクターが強くでてる小説ですが、基本的な色合いは五代さんそのもの。文体には磨きがかかってるし♪
実は「はじまり〜」でも、人間がとてもじっくり描かれていたのですよね。ゲルダの葛藤とか。あれぐらいの濃さで、主人公少年の苦しみが描かれます。その後に現れる救いはやっぱり絶妙v
魔法ではなくて、機械が織りなすファンタジーです。動いて喋って交流するアンドロイド。樹なつみさんの「OZ」が好きな私的にはとても萌え。


読みました(^^
投稿者:とみ〜 さん  ( uid 26959, posts:6, since 2001/06/29 )
ホーム:http://www.t3.rim.or.jp/~y-tommy/
投稿日: 2001/07/28 (土) 12:50

記事No.3 へのコメントです。

「はじまりの骨の物語」読破しました。
北欧神話をベースにしながら、こうもみごとに独自の物語が構築できるものなのか、と驚きました。
神話の持つ雰囲気を崩さないままに、みごとにアレンジしてあるのが素敵です。
<冬>の城から結末に至る展開なんて、まさかああいうふうになるとは思いもしなかったです。
織りなす物語もそうですけど、文体がまたいいんですよね〜!
冬の寒々とした孤独感。
何処か不安定な楽園、グラズヘイム。
そして結末に至るまでの壮大な描写。
それぞれが確固たるビジュアルとして脳裏に浮かび上がってきます。

セリフまわしも個人的には大好きだし。
正直、欲しいですこの文体(^^

>共通する文脈
どういうんだろう?
まだ他の作品を読んでないのでなんとも言えないです……。

ファンタジーに、しかも個人的に大好きな路線のファンタジーに、どっぷりと浸らせていただきました。
五代さんの他の作品もぜひ読んでみたいと思います(^^


Re:とうとう買いました!
投稿者:櫻井水都@管理人 さん  ( uid 7914, posts:31, since 2001/06/13 )
投稿日: 2001/07/17 (火) 22:03

記事No.2 へのコメントです。

とみ〜さん、こんばんは!

>「はじまりの骨の物語」
>水都さんのこのスレッドを拝見してから、もうどうにも読みたくなっちゃってたんですよね。
いやー、そういっていただけると、紹介した方も嬉しいです(^ ^)
自分の好きなものは、独り占めしたいと全然思わない質なんです(これってのもどーなんだろう)どんどん輪が広がりゆくさまを見るのが好き。

>富士見文庫の棚とボーイズラブ系の棚が隣接してあるのに気付かず、思わずはっと気付いたら、なんか違う雰囲気の表紙が陳列してあって……違う、違うんだ! とか思いながら富士見の棚をあとにしました(笑)
よくある話です…(慰めモード)
男の人って、やっぱり、あーゆーのは抵抗ある…んでしょうね、そりゃやっぱ(^ ^;
あたしは、カップリングに必然性が読み取れれば認めますけど…

>結局、BK1で購入しまして、今日届きました。早い……。
早いですねぇ。(とみ〜さんの決断も)
本格ファンタジー好きの方なら、きっとツボだと思いますよー。

そうそう、かなり大事なことをこないだの感想文で書き忘れてたんですけど、この話は、ケルト神話を下敷きにしてます。
その上で、神々の世界を、彼女独特の文脈で再構築している。すごい。

そう、それで、この「独特の文脈」っていうやつ…。この先に何作か出ている、五代さんの作品すべての根底に、共通して流れる文脈があるんです。それが一番分かりやすく出ているのが「はじまり〜」だと思います。
やっぱり、デビュー作だからなのか、フェイクが少なくて直球勝負。だから、これ読んどけば、この先の「機械じかけの神々」「遙かなる波濤の呼び声」「〈骨牌使い〉の鏡」も、かなり浸りやすくなる…と、思うです。
(遠回しに宣伝してるし/笑)

文脈ってのが、つまりどんなのなのか、もうここまで(って言って、今首の部分を手刀で指し示してると思ってくださいな)出かかってるんですが、それじゃあ今から読もうとなさってるとみ〜さんにあんまりなので、読み終わったら語りましょうね。

しかし、あの感想文って購買意欲そそるのかしら。
bk1のブリーダー(支店)になってみようかなぁ。あたし経由で「はじまり〜」や「骨牌〜」がどんどん売れるの。なんか、気分良くないですか?
(紹介者冥利ってやつですよね)


とうとう買いました!
投稿者:とみ〜 さん  ( uid 26959, posts:3, since 2001/06/29 )
ホーム:http://www.t3.rim.or.jp/~y-tommy/
投稿日: 2001/07/17 (火) 00:55

記事No.1 へのコメントです。

こんばんは〜☆
「はじまりの骨の物語」
水都さんのこのスレッドを拝見してから、もうどうにも読みたくなっちゃってたんですよね。
けど、新宿のでかい本屋あたってみても見あたらない!
西武新宿のぺぺの本屋では、富士見文庫の棚とボーイズラブ系の棚が隣接してあるのに気付かず、思わずはっと気付いたら、なんか違う雰囲気の表紙が陳列してあって……違う、違うんだ! とか思いながら富士見の棚をあとにしました(笑)

結局、BK1で購入しまして、今日届きました。早い……。
明日の仕事帰りからぼちぼちと読もうかなと思ってるんだけど、
ちらと見た感じ、雰囲気が富士見系っていうよりはハヤカワとかなのかな、って思いました。イラストが米田氏ってところがまたそれを連想させるのかな……。
(富士見っていうとスレイヤーズしか読んだことないですけど)
とにかく、早く読んでみたいっす(^^
では〜☆


■ 五代さんのススメ =はじまりの骨の物語=
投稿者:櫻井水都@管理人 さん  ( uid 27007, posts:14, since 2001/06/13 )
投稿日: 2001/06/14 (木) 20:27

 五代ゆうフリークス、感想文第一弾は管理人。
 隗より始めよって言うしね(ちょっと違う?)こーんなとりとめもない感想文でもいーんです。
 今回のお題は「はじまりの骨の物語」(五代ゆう著/ファンタジア文庫/富士見書房)

 友人に「機械じかけの神々」を紹介されたのがきっかけですっかり五代さんの世界のとりこになってしまった櫻井は、bk1に行ってさっそくデビュー作の「はじまりの骨の物語」を手に入れました。

 「はじまりの骨の物語」……デビュー作……これが……
 物語の流れとしては、主人公ゲルダの復讐の旅です。〈冬〉の襲来に応戦する最中、師であり恋人であるアルムリックが突然味方を裏切って失踪。彼を追いかけて、この手で殺してやると誓うゲルダ、だがそんな彼女に、大いなる世界の秘密が立ちはだかる……。
 分かりやすいんです。でも、深くて濃い。
 曲がりなりにもこの賞(富士見ファンタジア小説大賞)に投稿しようと思ったことのある私にとって、この話はあまりに凄すぎました。

 どう「凄すぎた」のか…
 世界が、とても孤高な感じがしたんです。ただひたすらに決められたように在るしかない世界。たとえ何者であろうともあの調和に手を加えることなど出来はしないような、そんな完璧さを感じました。
 完璧、を、ニアリーイコール「孤独」と言い換えてもいいかも知れないと思うんです。寒々しい〈冬〉の跋扈が、世界の孤独さを表わしているように見えて、しばらくあのイメージが頭の中から抜けませんでした。
 何もかもを内包するのに、何者をも寄せ付けない世界。あれだけゲルダが、自分の思うがままに感情を燃やして駆け抜けているというのに、そのゲルダの行動(もしくは、迷走)すらも世界の「調和」の一部でしかないという寂しさ…。
 言い方が悪く聞こえるかも知れませんが、ゲルダはある意味「世界のパーツ」だと思うのです。彼女の行動はすべて、世界(≒神)の予定調和の内。あらゆるものの、あらゆる誕生や活動や消滅がただひとつの結末へ帰結してゆく。そんな世界。それが、ゲルダの駆け抜ける世界。
 ゲルダの存在のしかたがそうだからこそ、ゲルダのひたむきさが読んでいて辛いのです。
(もちろん、この閉塞した世界にも、救いは待っているのです。ちゃんと…)
 あまり、この先を言うとネタバレになるので控えますが、この作品で描かれる世界の孤独と寒さは、読者である私たちがゲルダに対して感じる、切れるような辛さと、多分無縁ではないのです。

 だから、凄い。私も、こんなにビビットに世界を描き出す作品を書きたいです。
 世界の色や空気をきっちり描く、本格派のファンタジーを読みたい方には是非お勧め。


 今度は「機械じかけ〜」について書きたいなぁ。徹底的に勧めたいー。でも櫻井は感想あまり得意じゃないので、誰か萌えトークかまして下さるならそれもまた楽しみだったり(笑)



[ 1 / 1ページ ]

- TOP -

管理者:櫻井水都(SAKURAI Minato)
NICOLE's - WWWForum 3.7c