【Bright】
干上がる心に揺らめく蜃気楼 眩い光へ伸ばした手は空を切った 一瞬でも信じた僕を笑うように 瞬きながら遠ざかる だけど 瞼に焼き付いた 閃きは 決して錆びはしない 指先を掠め過ぎる度に 輝く 僕だけのFool's Gold どこまでも細い道は白い平野に届かない まだ 世界中を起こすにはこの声は儚すぎて 世界中を照らすにはこの光じゃ幼すぎて そんなものはマヤカシだと誰もが笑うけど 未熟な審美眼で感じたものこそが全てさ あるとすればそれは誰の手の中でもなくて 身体の奥の奥で鈍く疼いてる いつかきっと生まれ変わる 今はただの屑金でも 古の錬金術師《アルケミスト》のように 願う心で生み出すさ True Gold この腕を擦り抜ける度に 輝きを増す 閃きは錆びはしない 時間に打たれても |