【嵐にも似た風の吹く中】
白いキャンバスは迷える白のままで 僕の心を語り始める 頭の中に描いた風景は かたちにするたび僕を裏切る だけど僕は信じたいのさ きっと明日は青い風が吹く どっちつかずの雲も僕を導く 嵐にも似た風の吹く中 僕は何度も呟いていた 一歩もよろめいてはならないと 立ち向かうことが強さの証だと 公園に咲く名もない花のように 吹きつける風にも決して折れずに 屋根の上で月に叫ぶ猫のように ひとりの夜にもどうかおびえずに ただ僕は胸に呟く きっと明日は弱い殻を脱ごう どっちつかずの心を抱きしめて 嵐にも似た風の吹く中 嵐にも似た雨の降る中…… |